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2015年04月29日更新

宋 美玄 悩める女性の処方箋「冷えと不妊は無関係!子宮は冷えません」

このコーナーでは、産婦人科医で性科学者の宋 美玄(そん みひょん)先生に、女性の悩みについてお話をお聞きしました。 冷え性の悩みを抱える33歳の女性が登場。冷えの悩みはもとより、不妊になるのではないかと心配しています。冷え性の女性は不妊になる可能性が高まる?宋 先生に聞いてみました。
宋-美玄先生の悩める女性の処方箋

仕事に恋愛に自分磨きにと忙しい毎日を過ごす女性たちには、抱える悩みがいっぱい。

特に20代後半〜30代前半にかけて、カラダの変化に戸惑う女性も多いです。肌あれ、生理痛、疲れやイライラ、冷え性、便秘、腰痛、むくみなど…

このコーナーでは、産婦人科医で性科学者の宋 美玄(そん みひょん)先生に、女性の悩みについてお話をお聞きしました。 

 

冷え性の悩みを抱える33歳の女性が登場。冷えの悩みはもとより、不妊になるのではないかと心配しています。冷え性の女性は不妊になる可能性が高まる?宋 先生に聞いてみました。

 

「私は極度の冷え性です。腹巻きや5本指ソックスを身につけたり、漢方を飲んだり、体が冷えるものは食べないようにするなど、いろいろな冷え性対策を行なっていますが、あまり改善されません。むしろ20代後半から年々冷えがひどくなっている気がします。体が冷えることも悩みなのですが、それよりも「不妊」になるのではないか心配です。昔からよく「子宮を冷やす」と不妊の原因になると聞きます。冷え性の女性は不妊の可能性が高まりますか?」

 

宋 先生:

多くの女性を悩ませる「冷え性」の問題。

冷えは、生理不順や不妊、逆子や難産などの原因と言われていますが、何でもかんでも冷えのせいにしすぎなんですよ。

「冷え」と不妊は全く関係がありません。

冷えはもともと東洋医学の概念で手足が冷えていることを不調と自覚するものです。

実は西洋医学では「冷え」という概念はありません。冷えが不妊や逆子、難産の原因と決めつけるのにはあまりにも根拠がなさすぎるんですよ。

冷えをサーモグラフィーなどで測定する試みはなされていますが、コンセンサスの得られた冷えの評価方法はありません。本人の主観によって判断されるのが「冷え」なんです。

 

何が言いたいかと言うと「冷え」については「科学的根拠」というものはないんです。
「科学的根拠がない」ということは「実在しない」ということとは違います。

私自身も末端が冷えやすいので、レッグウォーマーを持ち歩いていますけど、冷えたときは調子が悪くなります。

「冷え」はあると思っています。

 

「冷え」はあっても、子宮や卵巣は冷えません。

子宮や卵巣は骨盤の中にあります。とても太い血管が通っていて、体の中でも一番体温が安定したところにあるのです。

手足やお腹が冷えたくらいでは骨盤内の温度は下がりません。

命が危険にさらされる程冷えないかぎりは子宮や卵巣が冷えることはありません。

 

冷え改善のために色々工夫することはかまいませんが、ただ妄信的に冷えが原因と考えるのはやめましょう。

こういった根拠のない都市伝説に女の人は振り回されているのです。

もっと女性がポジティブに妊娠や出産を楽しめるようになればいいなと考えています。

 

参考文献:宋 美玄「女のカラダ、悩みの9割は眉唾 

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この記事を書いたライター
産婦人科女医・性科学者。 1976年、兵庫県神戸市生まれ。2007年、川崎医科大学産婦人科講師に就任。2010年、イギリス・ロンドン大学病院に留学し胎児超音波を学ぶ。2010年から国内の病院にて産婦人科医として従事。2012年1月に第1子を出産 主な著書に「女医が教える本当に気持ちのいいセックス」(ブックマン社)、「女医が教える これでいいのだ! 妊娠・出産」(ポプラ社)、「女のカラダ、悩みの9割は眉唾」(講談社プラスアルファ新書) など。 産婦人科はもちろんセックスに関する診療カウンセリングを行う。 セックスや女性の性、妊娠などについて女性の立場からの積極的な啓蒙活動を行なっている。■宋 美玄HP http://www.puerta-ds.com/son/
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