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宋 美玄 悩める女性の処方箋「怖がられる副作用“ピルが怖い”って誰が言った?」

ピルを飲めば生理をコントロールできるのです。生理痛を軽くすること、自分の都合に合わせて生理の日程をずらすこともできるんですよ。ところが、ピルは何故か怖がられることが多い。よく知りもしないのに拒絶する人が多いのです。みんな「ピルって副作用が怖いというイメージが強くて」、「飲んだら太るんじゃない?」と言うんです。
宋-美玄先生の悩める女性の処方箋

仕事に恋愛に自分磨きにと忙しい毎日を過ごす女性たちには、抱える悩みがいっぱい。

特に20代後半〜30代前半にかけて、カラダの変化に戸惑う女性も多いです。肌あれ、生理痛、疲れやイライラ、冷え性、便秘、腰痛、むくみなど…

このコーナーでは、産婦人科医で性科学者の宋 美玄(そん みひょん)先生に、女性の悩みについてお話をお聞きしました。 

生理で苦しむならまずピル

生理に振り回されている女の人はものすごく多いです。まず、いつ来るか分からない生理不順の人なんかは予定が立てれませんし、激痛と重だるさで、仕事や家事、普通の生活もままならない生理痛…でも、みんな我慢しています。

女の人はどうしても、「生理は重くてつらいのが当たり前で、我慢するもの」「生理に振り回されるのが女だから仕方ない」とこう考えがちです。

 

こっちから生理をコントロールしようという意識がもの凄く薄い、あるいはまったくないようです。

女性が自分の体でコントロールできることがひとつあります。それは生理。具体的にはピルを飲むこと。

 

ピルを飲めば生理をコントロールできるのです。生理痛を軽くすること、自分の都合に合わせて生理の日程をずらすこともできるんですよ。

ところが、ピルは何故か怖がられることが多い。よく知りもしないのに拒絶する人が多いのです。

みんな「ピルって副作用が怖いというイメージが強くて」、「飲んだら太るんじゃない?」と言うんです。

 

ピルが太るというのはもう20年前の話。確かにその頃は中用量ピルといってホルモン量が多いものしかなかったので、太ることがあったそうです。でも、現在の低用量ピルには太るという副作用はありません。

 

実際に、生理や生理不順などで困ってクリニックに来た患者さんでも、ピルをすすめると拒否して帰られる方は多いです。

避妊薬としてのイメージが強いのでしょう。

また、「ピルを飲んだら妊娠できなくなるんじゃないの」と勘違いされていることも多いですが、そこは自分の体験も含めてきちんとお話します。

 

「私は7年間ピルを飲んでいましたが、飲むのをやめたらすぐ妊娠できましたよ」

そうお話すると、安心される人も多いのですが、ダメな人はダメ、イヤな人はイヤなのです。

実態が伝わらず怖がられる副作用

ピルはホルモン剤というだけで、副作用メインで語られることが多く、その副作用がどんなものか知らないのに、ひたすら怖がられているフシがあります。

多くの女性が思い込んでいる副作用が先ほどお話しした「太る」ですが、ピルを飲んで太ることはありません

たまたまピルを飲み始めた時期に、別の原因で太ったのでしょうが、何の因果関係もありません。

「イライラする」「肌荒れした」なども聞きますが、これも因果関係があるのかわかりません。いや、恐らくないものが多いです。

 

ピルで1番怖い副作用は「血栓症」です。血が固まりやすくなって血栓ができ、最悪の場合はこれが肺の血管を詰まらせて命に関わるというものです。ただし、血栓症が起こるリスクは非常に低い。実は、妊娠によってもこの血栓症は起こりやすくなりますが、ピルによる発症は妊娠による発症の3分の1程度の確率です。

さらにピル服用による発がんリスクについて、WHO(世界保険機構)などに、子宮頸がんで1.31倍、乳がんで1.24倍というデータがあり、一方で、子宮体がんや卵巣がんについてはリスクが低下するとされているんです。

 

副作用の話ばかりしても仕方ないのですが、むやみに怖がる前に知っておいてほしいことがあります。

ピルの副作用でもっともメジャーなのは、吐き気むかつきです。女性ホルモンなので乳房が張るという人もいます。

副作用というよりはマイナートラブルと言った方がいいのかもしれません。基本的にこれらの症状も飲み始めの最初の1〜2週間程度でなくなることが多いです。

さらには、この症状にはひとつの対処法があります。夜寝る前に飲むようにすること。この症状が起きる時間は睡眠中なので、不快感を極力少なくすることができます。

 

次回はピルのメリットについてお話します。

 

参考文献:宋 美玄「女のカラダ、悩みの9割は眉唾 

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この記事を書いたライター

産婦人科女医・性科学者。
1976年、兵庫県神戸市生まれ。2007年、川崎医科大学産婦人科講師に就任。2010年、イギリス・ロンドン大学病院に留学し胎児超音波を学ぶ。2010年から国内の病院にて産婦人科医として従事。2012年1月に第1子を出産
主な著書に「女医が教える本当に気持ちのいいセックス」(ブックマン社)、「女医が教える これでいいのだ! 妊娠・出産」(ポプラ社)、「女のカラダ、悩みの9割は眉唾」(講談社プラスアルファ新書) など。

産婦人科はもちろんセックスに関する診療カウンセリングを行う。
セックスや女性の性、妊娠などについて女性の立場からの積極的な啓蒙活動を行なっている。■宋 美玄HP http://www.puerta-ds.com/son/

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