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2016年09月16日更新

西山繭子の「それでも恋がしたいんだ!」第三十六回目。

西山繭子さんの連載コラム「それでも恋がしたいんだ!」 第三十六回目の今回は、映画鑑賞について、独自の視点からの考察をご紹介しています。

それでも恋がしたいんだ

先日、一足お先に映画『ブリジット・ジョーンズ』の最新作を観た。

32歳だったブリジットも43歳。いまだ独身である。

役柄よりも少々年上のレニー・ゼルウィガーがスクリーンに現れた瞬間「うわ、すごいおばさん。ちょっときつい」と思ったのだが、5分もすると慣れてくる。

そこからは2時間、笑いっぱなし。大満足で帰路についた。

 

映画は恋をしていない私の心に潤いを与え、そして恋をするぞという力をくれる。

ちなみに映画を観る時はいつも一人である。

隣に誰かがいると気になってしまうので、友人はおろか、今では映画デートなんて考えられない。

 

もちろんこれまでに何度かはある。

初めての映画デートは高校生の時。

1つ年上の不良と『ショーシャンクの空に』を観に行った。言わずと知れた大名作。

しかし当時、『グーニーズ』や『インディー・ジョーンズ』といった類の映画が好きだった私は、やけに暗い映画だなとあまり楽しめなかった。

そして映画館の明かりがついて、隣の彼を見た私はびっくり。

彼は目を真っ赤にして震えていた。

男が泣くのを初めて見た私はドン引きだったのだが、今考えたら、彼は少年院あがりの自分に何かを重ねていたのかもしれない。

そんな彼も今では一児の良きパパである。

 

20代の頃は、アスリートの彼氏と『マイノリティ・リポート』を観に行った。

デートにはもってこいの泣きどころのないSFアクション。

観賞後、感想を尋ねると「字幕で読めない漢字があった」と言われドン引きした。彼は頭まで筋肉だった。

そんな彼も今では良き3児のパパである。

 

そして、そろそろ三十路になろうかという時、知り合ったばかりのIT社長から「映画に行きましょう」とメールがきた。

「何か観たいのありますか?」と返信すると『愛の流刑地』と返ってきた。

え?初めて2人で会うのに『愛の流刑地』?濡れ場満載の?

何だか怖かったので丁重にお断りした。

そんな彼も今では・・・・・・、何をしているかわからない。

名前も忘れてしまったから検索さえできない。

 

こんな紆余曲折を経て、今では映画に誘われても「映画は一人で観るので」と断るようになった。

だってポップコーンだって独り占めしたいもん。

しかし、こんなんだから恋が遠ざかる一方なのだろうなあ。

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この記事を書いたライター
日本の女優、作家。東京都出身。 大学在学中の1997年、UHA味覚糖「おさつどきっ」のCMでデビュー。 テレビドラマを始め、女優として活動。 最近は小説やテレビドラマの脚本執筆など、活動の幅を広げている。 著書に 『バンクーバーの朝日』 『色鉛筆専門店』 『しょーとほーぷ』 『ワクちん』 などがある。 オフィシャルサイト→FLaMme official websiteオフィシャルブログ→ameblo
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