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2016年10月14日更新

西山繭子の「それでも恋がしたいんだ!」第三十八回目。

西山繭子さんの連載コラム「それでも恋がしたいんだ!」第三十八目の今回は、恋愛小説について、ご自身の経験も踏まえ、独自の視点からの考察をご紹介しています。

それでも恋がしたいんだ

「あなた、恋愛小説は書かないの?」

先日、伊集院静センセイと食事をした際に訊かれました。

 

「うーん、ここ最近は恋愛からとんと離れてて、この先もう二度と誰かを好きになったり、誰かに好きになられたりもなく死んでいくのかなと思うと、恋愛小説なんて書けないですよね」と答えると「あのさ、父親の前で、そういう悲しいこと言わないでもらえる?」とやんわり叱られました。

 

ちなみに父が描いた恋愛小説は一冊しか読んだことがありません。

何だか、こっ恥ずかしい。

 

もちろん小説でありますから、実体験のみを書くわけではありません。

とはいえ実際の恋愛で体験したことや感じたことは、どうしても影響するんですよね。

 

自著の短編集『色鉛筆専門店』に登場するいくつかの恋愛物語、男性のキャラクターはそれぞれまったく違いますが、書いていた時はどれも一人の人を思い浮かべながらキーボードを叩いていました。

その人とはもう連絡をとっていないので、私の本を読んだかはわかりません。

ただ三年間ほど一緒にいた中で、本を読んでいる姿は見たことがなかったなあ。

だからきっと読んでいないはず。

 

それなのに、驚くことにこれを読んだ別の男から「あれって俺のことだろ?」と連絡があったのです。

なんて自意識過剰なんだ!あんたじゃないよ!

 

しかし、恋愛でイヤなことがあった時、例えば浮気されたとか、フラれたとか、あっさりフラれたとか、こっぴどくフラれたとか(私、フラれてばっかりだな!)、そういった経験をすると哀しみの中にありながら「これ、何かで書けるかも」と思ってしまう自分がいます。

ここでもいくつか体験談を書いていますしね。

だからこのコラムのためにも、小説のためにも、やはり恋愛をしなくてはと思うのです。

 

ちなみに数年前、文芸誌に載せるために短い恋愛小説を書いたことがあります。

それを読んだ編集長は「うーん、悪くはないんですが、何か違うものをもう一本お願いします」とまるまるボツになりました。

恋愛小説家への道は、とても険しそうであります。

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この記事を書いたライター
日本の女優、作家。東京都出身。 大学在学中の1997年、UHA味覚糖「おさつどきっ」のCMでデビュー。 テレビドラマを始め、女優として活動。 最近は小説やテレビドラマの脚本執筆など、活動の幅を広げている。 著書に 『バンクーバーの朝日』 『色鉛筆専門店』 『しょーとほーぷ』 『ワクちん』 などがある。 オフィシャルサイト→FLaMme official websiteオフィシャルブログ→ameblo
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