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2017年04月26日更新

女医宋美玄「100%の避妊法ってあるの?」

100%の避妊法ってあるのでしょうか?性行為から妊娠、出産に至るまでの“知っているようで知らない”正しい知識を、悩める女性へ向けて産婦人科医であり性科学者である宋 美玄先生が、優しく解説します。
宋-美玄先生の悩める女性の処方箋

セックス・妊娠・出産に関する医学的に正しい情報を学校や日常生活で学ぶ機会は意外と少ないです。性行為から妊娠、出産に至るまでの“知っているようで知らない”正しい知識を、悩める女性へ向けて産婦人科医であり性科学者である宋 美玄(そん みひょん)先生が、優しく解説します。

100%の避妊法ってあるの?

この世に絶対に妊娠しない方法はセックスをしない以外にないのです。ピルを飲んでも、コンドームを着けても、手術で卵管を縛っても、男性がパイプカットをしても、妊娠する人はするのです。

だからセックスをしているなら、常に妊娠する可能性を念頭におかなくてはいけません。生理のような出血があっても、実際には妊娠初期に、卵が子宮にもぐりこむ時に起こる着床出血や、流産が差し迫っている出血とは見分けがつかないことも多いのです。「この間生理が来たから妊娠してないだろう」というのが成り立たない場合もあるということです。

もし、「今は絶対に妊娠したくない」とか「この男の子供なんて絶対に欲しくない」などと思っているなら、セックスはやめたほうがいいかもしれません。ちゃんと妊娠するというリスクを理解した上で、ご利用は計画的に。

中絶は絶対にいけないことなの?

では、実際に望まれない妊娠をしてしまった場合はどうすればいいのでしょうか?中絶はいけないことだから、妊娠してしまったからには産み育てるしかないのでしょうか?

もちろん、中絶はいいことではありません。でも、妊娠したからといって、どんな状況でも産むのが正しいことか、最善の選択かというと、必ずしもそうではありません。

テレビドラマや映画では、小学生同士がセックスをして妊娠しても、デートレイプに遭って妊娠しても、何とか周りが協力して産み育てることが、あたかも美談であるかのようにストーリー化されています。

 

しかし、現実はテレビとは違います。子供は、「産んで終わり」ではないのです。当然責任を持って、時には犠牲を払ってでも産んだ子供を育てていかなくてはなりません。それがどう考えても難しいという場合もあるでしょう。

妊娠した女性が社会的、経済的などの理由で、どうしても赤ちゃんを生み育てられない状況にある場合や、性犯罪の被害に遭った結果妊娠してしまった場合など、中絶が妥当な選択肢である場合もあります。一概に中絶が絶対にいけないことだとはいえないのです。

もちろん、中絶とはお腹に宿った小さな命を人の手で殺すことですから、肯定されるべきことではありませんが、命を宿した母体の健康や人生が優先されるべきこともあります。中絶は女性の権利でもあるのです。

でも、中絶を安易なことと考えたりしないでください。どれだけやむをえない理由で中絶したとしても、必ずその女性は傷つきます。心も、体も。

彼は本当にあなたのことを大切にしてる?

私は、中絶を選択して傷つき泣いている女性を大勢見てきました。女の子たちにもう傷ついてほしくない、だから、ちゃんと考えてセックスをしてほしいのです。その彼は本当にあなたのことを大切に考えてくれている人ですか?

大切に考えてくれているのなら、望まぬ妊娠や性感染症を防ぐためにコンドームを着けてくれるはずです。コンドームを着けてくれないような彼、コンドームを着けてほしいといえば去っていくような彼なら、どうして付き合っているのですか?

もっと自分に自信を持ってください。彼があなたを大切にしてくれなくても、自分で自分を大切にしてあげてください。

たった一つの体で、たった一度の人生なのですから。

 

参考文献:宋 美玄「学校では教えてくれないセックス・妊娠・出産の話 女医が教える 後悔しないために知っておきたい11の事

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この記事を書いたライター

産婦人科女医・性科学者。
1976年、兵庫県神戸市生まれ。2007年、川崎医科大学産婦人科講師に就任。2010年、イギリス・ロンドン大学病院に留学し胎児超音波を学ぶ。2010年から国内の病院にて産婦人科医として従事。2012年1月に第1子を出産
主な著書に「女医が教える本当に気持ちのいいセックス」(ブックマン社)、「女医が教える これでいいのだ! 妊娠・出産」(ポプラ社)、「女のカラダ、悩みの9割は眉唾」(講談社プラスアルファ新書) など。

産婦人科はもちろんセックスに関する診療カウンセリングを行う。
セックスや女性の性、妊娠などについて女性の立場からの積極的な啓蒙活動を行なっている。■宋 美玄HP http://www.puerta-ds.com/son/

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