大人女子のためのWebメディア
検索
2017年07月12日更新

女医宋美玄「もうすでに神様から授かっている」

セックス・妊娠・出産に関する医学的に正しい情報を学校や日常生活で学ぶ機会は意外と少ないです。性行為から妊娠、出産に至るまでの“知っているようで知らない”正しい知識を、悩める女性へ向けて産婦人科医であり性科学者である宋 美玄(そん みひょん)先生が、優しく解説します。今回は、妊娠中に赤ちゃんの異常を知る意味についてです。
宋-美玄先生の悩める女性の処方箋

セックス・妊娠・出産に関する医学的に正しい情報を学校や日常生活で学ぶ機会は意外と少ないです。性行為から妊娠、出産に至るまでの“知っているようで知らない”正しい知識を、悩める女性へ向けて産婦人科医であり性科学者である宋 美玄(そん みひょん)先生が優しく解説します。

もうすでに神様から授かっている

お腹の中の赤ちゃんに病気があるかどうか、わかってもわからなくても、あなたはすでにその赤ちゃんを授かっているのです。赤ちゃんが正常かどうか、心配する気持ちは親として当然といえます。お腹の赤ちゃんの健康と幸せを願う気持ちとともに、病気の赤ちゃんを産んだら親はどんな生活になるのだろう、という自分自身の今後への不安もあるでしょう。

 

でも、親はどんな子供を持つか選ぶことはできません。お腹の中に授かれば、どんな赤ちゃんでもあなたの赤ちゃんなのです。だから、「どんな子が産まれても自分の子だ」という覚悟で親になってほしいと思います。ですが、赤ちゃんを授かった後に

「病気や異常のない完璧な赤ちゃんしか産みたくない」という夫婦もいます。それを専門家の間では「パーフェクト・ベビー・シンドローム」と呼んでいます。

でも、完璧な人間なんていませんし、お腹の中にいるうちに完璧かどうかを判断することは、もちろん現実には不可能です。

自分の人生を犠牲にしないといけないこともあるけれど

今の日本の現状では、一度病気の子供を持てば、それまで頑張ってきた仕事やプライベートの楽しみを諦めて、その子供のために捧げなければならないことも珍しくありません(もちろん病気の種類や程度によります)。

例えば、子供が手術のために入院すれば、親が病室に24時間付き添わなくてはいけなくなることがあります(ほとんどの場合、父親でなく母親が付き添っています)。病気によっては、その子の全人生にわたって世話をし続けなくてはならないこともあります。

 

もちろん、授かった子供のためだから仕方がない、親なのだから当たり前だ、という意見もあるでしょう。しかし、動物と違って人間には社会という共同体があるのですから、病気の子供を持つ親だけに負担を強いるのではなく、社会全体で支え合う仕組みを作るべきではないでしょうか。責任感の強い女性の中には、「もしも病気の子供を授かった場合に、自分の人生を子供だけに捧げる覚悟ができない」という理由で、子供を産むことを躊躇している女性も少なくありません。

 

少子化問題を本当に解決したいのなら、病気の子供を持つ親の負担を、もっと軽減する社会の仕組みを作るのが必須ではないかと私は思います。

 

参考文献:宋 美玄「学校では教えてくれないセックス・妊娠・出産の話 女医が教える 後悔しないために知っておきたい11の事

このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事を書いたライター
産婦人科女医・性科学者。 1976年、兵庫県神戸市生まれ。2007年、川崎医科大学産婦人科講師に就任。2010年、イギリス・ロンドン大学病院に留学し胎児超音波を学ぶ。2010年から国内の病院にて産婦人科医として従事。2012年1月に第1子を出産 主な著書に「女医が教える本当に気持ちのいいセックス」(ブックマン社)、「女医が教える これでいいのだ! 妊娠・出産」(ポプラ社)、「女のカラダ、悩みの9割は眉唾」(講談社プラスアルファ新書) など。 産婦人科はもちろんセックスに関する診療カウンセリングを行う。 セックスや女性の性、妊娠などについて女性の立場からの積極的な啓蒙活動を行なっている。■宋 美玄HP http://www.puerta-ds.com/son/
女性ホルモンに関するキーワード

アプリでGrappsが
サクサク読める♪

5000本以上の記事が読み放題♪悩める女性のバイブルGrappsを 電車の中でも移動中でも快適にチェックすることができます。