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2017年09月06日更新

女医宋美玄「赤ちゃんはすべての運命をあなたに預けている」

セックス・妊娠・出産に関する医学的に正しい情報を学校や日常生活で学ぶ機会は意外と少ないです。性行為から妊娠、出産に至るまでの“知っているようで知らない”正しい知識を、悩める女性へ向けて産婦人科医であり性科学者である宋 美玄(そん みひょん)先生が、優しく解説します。
宋-美玄先生の悩める女性の処方箋

セックス・妊娠・出産に関する医学的に正しい情報を学校や日常生活で学ぶ機会は意外と少ないです。性行為から妊娠、出産に至るまでの“知っているようで知らない”正しい知識を、悩める女性へ向けて産婦人科医であり性科学者である宋 美玄(そん みひょん)先生が、優しく解説します。

赤ちゃんは必要なものすべてをあなたに依存しています

お腹の中の赤ちゃんは、栄養や酸素など必用なものすべてを胎盤を通してお母さんからもらっています。お母さんが栄養をちゃんと摂らなければ赤ちゃんの栄養も不足し、逆に摂りすぎれば赤ちゃんも肥え太ってしまいます。タバコやお酒など赤ちゃんにとって毒となるものが、お母さんの体に入れば、胎盤を通して赤ちゃんに移行します。また、お母さんが無理な運動をしたりして早産となってしまえば、未熟なまま外に出されてしまうのは赤ちゃんです。赤ちゃんはすべての運命をお母さんに預けているのです。

だから、妊娠中は赤ちゃんのために、お母さんのしたいことを少し我慢してもらわなければいけなくなることもあります。そればかりか、長期間病院に入院しないといけなくなることもあります(私はよく入院している妊婦さんに「人間保育器になったと思って、赤ちゃんのために辛抱してね」といいます)。お腹の赤ちゃんのために、時にはちょっとした自己犠牲を払うことも覚悟の上で、妊娠してくださいね。

妊娠してもタバコは吸ってOK?

タバコを吸っている人は、吸っていない人に比べて流産や早産、妊娠高血圧症候群(以前は妊娠中毒症と呼んでいました)、子宮内胎児発育遅延(赤ちゃんの発育が悪く小さいこと)、常位胎盤早期剥離(赤ちゃんがお腹の中にいるうちに胎盤が剥がれてしまう怖い病気。赤ちゃんだけでなくお母さんが命を失うこともあります)など、さまざまな合併症のリスクが増えます。

自分が吸っていなくても、周りに吸っている人がいれば、その人が吐いたタバコの煙をあなたが吸い込むことで(受動喫煙といいます)、やはり合併症のリスクが増えます。家族や職場などで周りの人が吸っていたら絶対やめてもらうようにお願いする勇気を持ちましょう。

タバコは赤ちゃんや子供にとって有害なので、出産後もタバコはやめましょう。自分の赤ちゃんのために、タバコがやめられないような人はお母さんになる資格はありません。もちろんお父さんもそうです、時々、「タバコを吸わないとすごくイライラして、そのストレスのほうが赤ちゃんによくないと思うからタバコを吸うのはやめない」といいわけをする人がいますが、そんないいわけは通りません。自分ひとりの問題ではないということを覚えておきましょう。

 

参考文献:宋 美玄「学校では教えてくれないセックス・妊娠・出産の話 女医が教える 後悔しないために知っておきたい11の事

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この記事を書いたライター

産婦人科女医・性科学者。
1976年、兵庫県神戸市生まれ。2007年、川崎医科大学産婦人科講師に就任。2010年、イギリス・ロンドン大学病院に留学し胎児超音波を学ぶ。2010年から国内の病院にて産婦人科医として従事。2012年1月に第1子を出産
主な著書に「女医が教える本当に気持ちのいいセックス」(ブックマン社)、「女医が教える これでいいのだ! 妊娠・出産」(ポプラ社)、「女のカラダ、悩みの9割は眉唾」(講談社プラスアルファ新書) など。

産婦人科はもちろんセックスに関する診療カウンセリングを行う。
セックスや女性の性、妊娠などについて女性の立場からの積極的な啓蒙活動を行なっている。■宋 美玄HP http://www.puerta-ds.com/son/

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