妊娠中の食事は、お腹のなかの赤ちゃんのためにも、特に気をつけたいことの一つです。
しかし、周囲の人がそのデリケートな状況を十分に理解してくれないという悩みを抱える方は少なくありません。
出産経験のある人でも、自分とは異なる妊娠中の過ごし方に対して無意識に配慮を欠いてしまうことがあります。
今回は、周りの言動に傷ついたという体験談をもとに、妊娠中の食事について周囲に理解を求める方法を考えていきます。
第一子を妊娠していた嫁
第一子を妊娠していた私が、夫の実家の集まりに参加していたときの出来事です。
親戚は和気あいあいとしていて、私は「素敵なご家族だな」と感じていました。
また食卓には、義母が出前で注文してくれた豪華なお寿司の盛り合わせが並んでいたんです。
もちろん、妊娠中の私は生ものを口にすることはできません。
少し残念に思いながらも、お腹の子どものためですから、目で楽しむことにしました。
桶の中を見ていると、火の通ったエビや穴子、それに玉子焼きが見えたんです。
「生ものはよくないけど、食べられそうなものならいいかな」と思った私は、玉子焼きに手を伸ばしたのですが…。
嫁の様子を見た義母は
突然、義母が「妊婦は生ものダメだからきゅうり食べなさい!」と大きな声で言ったのです。
そして、お寿司の盛り合わせの中からかっぱ巻きだけを私のお皿に取り分け始めました。
あまりの出来事に私はショックを受けてしまいました。
他の親戚たちが豪華なお寿司を食べている中、私の前には数本のかっぱ巻きが置かれているだけ。
周りからは「美味しいねえ」と、楽しそうな声が聞こえてきます。
妊娠している私が来ることは、事前にわかっていたはずです。
それなのに、なぜ食事の選択肢がお寿司しかなく、その上で私にはかっぱ巻きしか与えられないのか…。
配慮のなさに、悲しさと怒りで胸がいっぱいになりました。
最後に
お腹の子のために最善を尽くしている時期に、義家族から心ない言葉や配慮の欠けた行動を受ければ、深く傷ついて当然です。
悪意があるかどうかに関係なく、母としての判断や気持ちを軽んじられること自体が大きな負担になります。
だからこそ自分と子どもを守るためには、はっきりと意思を伝えることが必要です。
たとえば集まりの前に「妊娠中なので火の通ったものをお願いします」と具体的に伝えれば、余計な誤解や押しつけを防ぐことができるでしょう。
相手に遠慮して我慢する必要はありません。
妊娠中の体と命を守れるのは、他の誰でもなくあなた自身だからです。
義家族の言葉に従うのではなく、毅然とした態度で自分の方針を示すことが、母として当然の選択なのです。
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに記事化しています