夫を心から信頼して、大切な子どもを預ける。
それは、多くの家庭にとって当たり前の光景かもしれません。
しかし、その信頼が予期せぬ形で揺らいでしまうことがあります。
子どもの安全に対する価値観のズレは、ときに私たちの日常に大きな決断を迫ることも…。
この記事では、夫の行動に不安を覚えてある決断をした女性の体験談を通して、夫との認識のズレを乗り越え、大切な家族を守るための向き合い方を紹介します。
息子の面倒を見る夫
仕事の都合で、夫に息子を預かってもらうことが度々ありました。
夫も嫌な顔ひとつせず「いいよ。まかせて!!」と気持ちよく息子の面倒を見てくれていたのです。
私も「よろしくね」と安心して仕事に向かうことができていたのですが…。
しかし、夫のある一面を知る出来事が起こりました。
なんと夫は息子がまだ3歳だというのに「少しくらいなら見ていなくても大丈夫」と思い、頻繁に目を離していたんです。
例えば、息子がお昼寝している間に一人でコンビニへ行ってしまったり、公園で遊ばせている間、夫はスマホに夢中で息子がどこにいるかわからなくなってしまったり…。
しかも夫はまったく悪気がない様子で、聞かされるこちらとしては本当に怖い話ばかりでした。
夫のヒヤッとする行動
そして、決定的だったのがショッピングモールでの出来事です。
夫がお腹が痛くなってしまい、なんとゲームセンターに息子を一人残したままトイレに駆け込んだというのです。
その話を聞かされたときは、さすがに血の気が引き「子どもを一人にしないで…」という気持ちでいっぱいでした。
このままでは、いつか本当に取り返しのつかない事件や事故が起きてしまう。
そうなってからでは遅いと感じた私は「もう無理だ、夫に子どもを預けてはおけない」と強く感じました。
そして夫に「私、仕事辞めるわ」と告げたのです。
それを聞いた夫は「なんで?」と不思議そうな顔をしていましたが、これが息子の安全を守るための、私の決断でした。
最後に
夫を信じる気持ちとは裏腹に、その行動に深い不安を覚えてしまう経験は、決して他人事ではないかもしれません。
この体験談は、子どもの安全に対する夫婦間の認識のズレが、いかに深刻な事態を招きかねないかを示唆しています。
どちらか一方が我慢したり、キャリアを犠牲にしたりすることだけでは、根本的な解決にはつながらないのです。
大切なのは、夫婦が同じ危機感を共有し、共に子育ての責任を担っていくことです。
まずは感情的にならず、どのような行動がなぜ危険なのかを具体的に伝え、万が一の事態を想像してもらうことから始めてみてはいかがでしょうか。
「もし〜だったら」と仮定の話を交えながら、起こりうる最悪の事態について冷静に話し合う時間を持つことが、互いの認識を合わせる第一歩となります。
一度で理解を得るのは難しいかもしれませんが、諦めずに根気強く対話を重ねることによって、夫婦で団結して育児に取り組むことができるのです。
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに記事化しています