思いやりとは、相手の立場に立って物事を考える心のことです。
しかし、日々の生活の中で、自分のことばかりに意識が向き、気づかないうちに相手への配慮を欠いてしまうことは少なくありません。
特に夫婦という近い関係性では、相手が「やってくれる」と無意識のうちに甘えてしまい、感謝の気持ちを忘れてしまうこともあるのではないでしょうか。
今回は、体調不良のとき、夫の思いやりのなさに直面した女性の体験談を紹介します。
風邪を引いているのに…
私たち夫婦は共働きですが、家事はほとんど私が1人で行っていました。
ある日、私が風邪をひいて寝込んでしまったときのことです。
夫も一人暮らしの経験はあるのですが、洗濯掃除でさえもままならないため、その日も私が行いました。
熱で朦朧とする意識の中リビングへ行くと、夫が「ごはんどうしたらいいの?」と聞いてきたのです。
人の体調を気にもせず、自分の食事の心配しかしない夫の様子に、さらに熱が上がりそうな気分でした。
呆れながらも、ご飯まで作る気力のない私は、コンビニでご飯を買うか、外食をしてくるように頼みました。
思いやりのない夫
その後食事に出かけた夫は、手ぶらで返ってきました。
自分だけご飯を食べて、私に対してはご飯どころか水分や薬も買ってきてくれず放置する始末で。
思いやりのない人だと改めて夫を再認識したのです。
どうしようもなくなり、私は夫の目の前で母に電話をかけ「夫は自分のご飯の心配ばかりで…助けに来てほしいの…」と泣きつきました。
翌朝、母はすぐに来てくれて「風邪をひいている妻を心配しないなんてどういうことなの!」と母が夫を叱ってくれ、夫はやっと反省してくれたようでした。
最後に
日常の中で、ふとした瞬間に夫の思いやりのなさを感じ、寂しい気持ちになることは誰にでもあることです。
しかし、この出来事は夫との関係性を見つめ直すきっかけにもなり得ます。
そんなときは、感情的に不満をぶつけたり、夫に変わることを求めたりする代わりに、自分の状況や感情を言葉にして具体的に伝える練習をしてみてはいかがでしょうか。
たとえば「具合が悪いから、お水と薬を買ってきてくれると助かるな」と伝えるなど、何をしてほしいのかを明確に示してみるのです。
夫がそれでも動いてくれないときには食事の宅配サービスや、家族や親戚を頼りにしてもいいでしょう。
夫に期待するのではなく、まずは自分から変化を起こしてみてください。
それが巡り巡って、夫の行動にも良い影響を与え、思いやりのある関係を育んでいくことにつながるかもしれません。
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに記事化しています