妊娠中は、心身ともに大きな変化が訪れる時期です。
そんな大変なときに、一番身近な夫の理解が得られないと、深い孤独を感じてしまうものです。
身体の変化だけでなく、心のサポートも必要な時期に、なぜ夫はわかってくれないのかと悩むこともあるかもしれません。
この記事では、妊娠中の苦しさを夫に理解してもらえなかった体験談を通して、夫婦間の認識のずれを埋めるヒントを紹介します。
外食を提案してくれた夫
これは、私が妊娠中、ひどいつわりに苦しんでいた頃の話です。
つわりの期間が長かったため、食事をすること自体が恐怖に感じるほどでした。
そんな私を気遣った夫は「作るのもつらいだろうから、外に食べに行こうか」と外食を提案してくれたのです。
ところが、夫が選ぶ店はいつも「子どもが産まれたら行けない」という理由から、ラーメン屋や焼肉店など、つわりの私にはきつい匂いの強い場所ばかり。
当然、食べられるはずもなく「ごめん…もう食べられない…」と夫に告げたのですが、夫は嬉しそうに「いいよいいよ!俺が食べるから!」と私の分まで食べていました。
そんな日々が続いて、夫はとうとうこんな言動をとるようになったのです。
ただ妻の分まで食べたいだけの夫

「どうせ食べられないもんね!俺が頼むやつ食べなよ!無理しないでね!」
私を気にかけるような言葉を口にしながらも、夫は結局、自分の食べたいメニューを次々と注文していたのです。
そんな夫の様子に私は「あなたが食べたいだけでしょ…」とただあきれるしかありませんでした。
そして、無事に出産を終え、ようやく子どもと一緒に外食ができるようになった頃のこと。
私は子どもがレストランでメニューを選ぶ際に、量が多くて残すことを見越して子ども優先でメニューを決めていました。
しかし、夫は「パパはこれにするー!」と嬉しそうに言いながら、好き勝手にメニューを注文するのです。
そこに私や子どものことを心配する様子はなく、その姿は今も変わっていません。
最後に
妊娠中の体調の変化、特につわりの苦しみは、経験した人でなければ理解が難しいものです。
善意からの行動であっても、相手の配慮が的外れだと、孤独や悲しさを感じてしまうことがあります。
悪気のない「自分本位」な行動も、我慢して受け流し続けると、それが当たり前になってしまうことがあります。
妊娠という特別な時期こそ、互いの感じ方や考えをきちんと共有することが大切です。
そこで「食べられない」という事実だけでなく「その匂いがつらい」「食べたいものを選びたい」といった具体的な気持ちを言葉にして伝えましょう。
もしそれでもうまく伝わらないときは、思い切って外食を控えたいという意思を伝え、自宅で安心して過ごす時間を優先するのも一つの方法です。
我慢せず、つらいときは正直に伝えることが、思いやりのある関係を育てる第一歩です。
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに記事化しています
