子どもの教育に対する熱意は、親として尊いものです。
しかし、その熱意が度を超すと、家族の関係性にヒビを入れてしまうこともあります。
特に、教育方針をめぐって夫婦間で意見が対立してしまうと、家庭内の空気は重くなり、子どもへの影響も無視できません。
今回は、教育熱心な夫の厳しい指導によって追い詰められてしまった女性の体験談を紹介します。
教育熱心すぎる夫

夫はもともと、子どもの教育に関しては一切妥協しない、厳しい人でした。
毎日、子どもたちが勉強しているかどうかを私に確認してきました。
夫は、自分が高学歴ということもあり、我が子が自分と同じレベルに達していないことが納得できなかったようでした。
宿題の解答を間違えてしまったとき、夫は「わかるまで寝かせないからな!」と、3時間以上かけてでも同じ問題をひたすら解かせ続けることもありました。
子どもに勉強を強要する夫の言動は、さすがに常軌を逸していると思いました。
私は「ねぇ…そんなにやらせたら勉強が、嫌いになっていく一方なんじゃない?」と、つい反論してしまったのです。
すると夫は「うるさい!俺のやり方に口を出すな!」と、まるで私を敵とでも見なすかのように、強い口調で怒鳴りつけたのです。
夫と話し合いの時間を設けるも…
その夜、子どもたちが寝静まったあと、私は夫と話し合いをすることにしました。
どうして夫がそこまで子どもを追い詰めるのか、その真意を聞きたかったのです。
私は「やりたいことを奪ってまで、勉強させる意味なんかないと思うわ…」と、静かに話しかけました。
しかし夫は、私の言葉に耳を傾けるどころか、逆に私を非難し始めたのです。
「お前みたいな考えだと、子どもたちが危機感を覚えなくて、勉強を一生懸命やらない!」
「勉強して良い成績をとらないと将来困ることになるのは、子どもたちなんだぞ!」と、声を荒げました。
私は「もっと違うやり方もあるんじゃないの?」と、冷静に言葉をかけましたが、夫は聞く耳を持ちません。
「黙って俺の言うことを聞いておけばいいんだ。そしたら全部うまくいく」と、独善的な考えを押しつけようとするばかり。
いくら時間が経っても二人の話し合いは平行線のままでした。
痺れを切らした夫は「ここは俺の家だ。言うことを聞けないなら家から出ていけ」と、とうとう私を家から追い出したのです。
子どもたちのためにも、一刻も早く離婚しようと真剣に考えているところです。
最後に
教育方針をめぐって、ご夫婦の間に深い溝が生まれてしまうことは、決して珍しいことではありません。
熱心さゆえに、相手の気持ちや子どもの負担を見失ってしまうのは悲しいことですが、現実にも起こり得ます。
大切なのは、子どもが今を健やかに、笑顔で過ごせる環境を守ることです。
教育熱が度を越した夫への対応策として、以下のステップを試してみてはいかがでしょうか。
- カウンセラーなどの第三者を交えた話し合いを設ける
- 教育の目的と手段をデータを用いて明確に伝える
- 子どもの意見と気持ちを尊重する
教育をめぐる衝突は、夫婦の価値観が試される場でもあります。
感情的になる前に、家族全員が幸せに生きられる形を模索することで、未来のご家庭がより豊かになるでしょう。
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに記事化しています
