慣れない育児で心身ともに余裕がないときに、義家族のおもてなしまで重なると、その負担は計り知れません。
「孫に会いたい」という善意からの訪問であっても、あなたの状況への配慮がなければ、それは次第に重圧となり、あなたの心をすり減らしていきます。
その疲れ果てた心に、無神経な一言が突き刺さったときの絶望感は、あまりにも深いものです。
この記事では、義父母の配慮のない言動に悩んだ女性の体験談を通して、平穏な日常を取り戻すための方法を紹介します。
頻繁に泊まりで遊びに来る義父母
これは、息子がまだ1歳だった頃の話です。
義実家は遠方にもかかわらず、義父母は初孫である息子に会うため、泊まりがけで我が家へ遊びに来ていました。
孫を可愛がってくれる気持ちは嬉しかったものの、そのたびに気を遣っておもてなしをするのは、私にとって大きな負担でした。
さらに、義父母は息子を可愛がりながらも「オムツ替えて」「服が汚れたから着替えさせて」と結局は私に世話を任せきり。
訪問の頻度も多く、私は心身ともに疲れ果てていました。

そんなある夜のことです。
その日も1日中動き回っていた私は、夕食の支度もままならないまま、息子を寝かしつけていたのですが…。
ぐったりする嫁に対して…
ようやく息子が寝息を立て始めたそのとき、隣のリビングから義父母たちの大きな話し声と笑い声が聞こえてきたのです。
「こっちは必死で寝かしつけているのに…少しは静かにしてほしい」と、苛立ちが募っていきました。
ようやく寝かしつけを終えてリビングに戻ると、テーブルの上には食べ散らかされ、すっかり冷めきった料理の残り物が。
私が呆然と立ち尽くしていると、義母が何気ない口調でこう言いました。

「もう誰も食べないから、残りは食べちゃってちょうだい」
私の大変さなど気にも留めず、自分たちだけで楽しんだうえに、残り物を当然のように押しつけてくる義母の態度に、私は怒りがこみ上げてきたのです。
しかし、疲れ切っていたこともあり「ありがとうございます…」と口にするのが精一杯でした。
結局、私は涙をこらえながら、冷たくなった料理を口に運んだのです。
最後に
1日中、家のことや子どもの世話に追われ、ようやく自分の時間ができたと思った矢先、冷たい言葉を投げかけられると、一気に落ち込んでしまうものです。
誰かのために頑張ってきたはずなのに、その努力が報われない瞬間ほど、悲しいことはありません。
このような場面に直面した際には、自分の中で「どこまで無理をせずに対応できるか」という線引きをしてみましょう。
たとえば、訪問時の食事はお惣菜やテイクアウトに頼る、掃除を完璧にしようとしないという小さな工夫でも、心の負担はぐっと軽くなります。
「いい嫁でいなければ」と無理をせず、できる範囲で距離を取ることが、自分の心と穏やかな関係を守る第一歩です。
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに記事化しています
