初めての妊娠は、喜びと同時に経験したことのない大きな身体の変化や苦痛、そして精神的な葛藤、さらには出産や子育てなどへの不安をともないます。
特に、他人に理解してもらえない「つわり」の苦しさや、身近なはずの夫との温度差などによって、孤独感に苛まれることも少なくありません。
今回は「つわりの苦しみ」と「それを理解してくれない夫の冷たい対応」に深く傷ついた妻の体験談を紹介します。
夫婦で協力して妊娠期間を乗り越えるための鍵を考えていきましょう。
1人目を妊娠中…

初めての妊娠がわかったとき、喜びと同じくらいに大きな不安が押し寄せてきました。
「無事に赤ちゃんを迎えられるだろうか」「ちゃんと母親になれるだろうか…」
さまざまな思いが頭を巡りましたが、それ以上に私を苦しめたのがひどい“つわり”だったのです。
1日中ムカムカと吐き気に襲われ、家事どころか起き上がることさえ困難に。
食事もほとんど喉を通らず枕元には洗面器…。
「初めての妊娠・出産」の本を読みながらも、その多くは目に入らずひたすら床に伏して寝込む毎日を過ごしていました。
最初のころは、仕事から帰ってきた夫も理解を示し協力してくれていました。
しかし体調不良で私の寝込む期間が長くなってくると、夫の態度は徐々に変わっていったのです。
夫からの冷たい一言
ある日、夫が帰宅した際に私がなんとか「おかえり…」と声を絞り出すと…
夫はイラ立ちを隠せない様子で私にこう言ったのです。

「家のことなにもせずに、いつまでそうやってやってんの?」「俺も仕事で疲れてんだけど」
容赦ない夫の言葉がグサッと胸に突き刺さるような感覚で…
初めての妊娠生活の中でもっとも辛く、忘れられない出来事となりました。
最後に
妊娠中、特につわりの時期は心身ともにもっともサポートが必要なとき。
身近な存在に理解してもらえない、責められるつらさは言葉に代えがたいものです。
ただこの体験談から学べる教訓もあります。
「状況を正確に伝え、具体的な行動を共有することの重要性」です。
相手に変わってもらうのを待つのではなく、自らコミュニケーションを変えていくのが鍵となります。
- つわりは医学的に病気の一種とされていること
- 何ができないのか、何がつらいのかをメモなどで文字にして伝える
- 夫が協力しやすいよう「ゴミ出しだけお願い」など、具体的にリクエストする
夫は協力したくても、何をどうすればよいのか、わかっていない可能性があります。
そのため、こうした小さな積み重ねを心がけてください。
結果として「辛い状況の共有」と「夫婦共同の乗り越える体験」へとつながり、出産後の育児へと続くポジティブな関係性の土台を築いてくれるはずです。
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに記事化しています
