結婚して初めて義実家を訪れる際、温かく迎え入れられることを期待してしまうものではありませんか?
しかし、現実は想像とは異なり、疎外感に打ちひしがれるような経験を持つ人は多いものです。
家族の一員として認められたいという純粋な願いが、心ない言葉や古い慣習によって踏みにじられる瞬間は、言葉にできないほどの孤独を伴います。
義実家という逃げ場のない空間で、自分の居場所を失ったとき、私たちはどう向き合うべきなのでしょうか。
今回は、義実家との関わり方を通して整理しておきたい考え方をまとめます。
不在の義母からの指示
結婚後、初めて義実家での食事会に招かれた日のことは、今でも鮮明に覚えています。
親戚一同が集まるにぎやかな席でしたが、体調を崩して自室で休んでいる義母と、その看病にあたっている義姉の姿だけがありませんでした。
リビングには大きなテーブルが用意され、夫や義父、親戚たちが次々と席についていきました。
しかし、全員が座り終えたとき、私はある異変に気づきました。
私の座る椅子も、食器も、どこにも用意されていなかったのです。
戸惑いながら、私は別室にいる義母たちも入っている家族用グループLINEにメッセージを送りました。
『え、私だけ席がない…?』
すると、すぐに既読がつき、寝室にいるはずの義母から信じられない返答が届きました。
『嫁は若いんだから立って給仕して』
画面に浮かんだ冷徹な言葉に、指が震えました。
さらに追い打ちをかけるように、義母からの通知が続きます。
『嫁は動いて当たり前』
目の前で楽しそうにビールを飲む夫は、スマホの通知に気づいているはずなのに、私と目を合わせようともしません。
追い詰められた私の画面に、さらに義姉からのメッセージが飛び込んできました。
『いい運動になるね(笑)ちゃんと仕事しなさいよ、いいわね!』
きっと義実家では、こういった集まりでは義母や義姉が忙しく動き回るのが普通なのでしょうが、私はまだ義実家の勝手がわかりません。
初めて義実家に来たこともあり、台所の勝手もわからず、夫を含む男性陣は誰も何もわからない状況でした。
その事実に、私は『…』と返すのが精いっぱいでした。
その後の時間は、ただひたすら親戚たちの世話に追われるつらい時間でした。
大皿料理を運び、空いたグラスにお酒を注ぎ、私は一口も料理に箸をつけることができませんでした。
帰宅後、夫に「悲しかった」と訴えましたが、返ってきたのは「うちの実家のやり方だから」という無関心な言葉だけ。
義実家でのこういった風習は覚悟していましたが、最初から予想を超えてきて、少々戸惑いました。
最後に
義実家という環境下では、時代錯誤な価値観を押しつけられることが少なくありません。
しかし、どれだけ「それが当たり前」と言われようと、1人の人間としての尊厳を傷つけられる扱いに耐え続ける必要はないのです。
まずは夫に、自分の受けた傷がいかに深いかを冷静に伝えることが重要です。
もしそこで寄り添う姿勢が見られないのであれば、無理をして義実家との関係を維持しようとせず、適切な距離を置く勇気を持つことも、自分自身の心を守るためには不可欠な選択といえるでしょう。
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに記事化しています。
