義実家との付き合いの中で、避けて通れないのが義父との関係性です。
特に、現代の価値観とは乖離した振る舞いや、家族への配慮に欠ける言動を繰り返す「モラハラ気質」な義父に頭を悩ませている方は少なくありません。
理不尽な要求や心ない言葉を投げかけられたとき、私たちはどのように自分を守り、立ち向かうべきなのでしょうか。
今回は、義父の言動に振り回されていたときに、ある人物のおかげで状況が好転した女性の体験談を紹介します。
料理は女の仕事

ワンオペ育児で毎日忙しい日々を送っていた私。
しかし、義母が検査入院し、その間、家事が何もできない義父の世話を頼まれてしまったのです。
「俺の昼飯は?」
ソファでくつろぐ義父が催促します。
「すみませんお義父さん、今ちょっと手が離せないので…」
私は、すでに作って机に置いてあったオムライスを指して言いました。
「机の上のオムライス、レンジで温めてもらってもいいですか?」
しかし、義父から返ってきたのは、感謝でも協力でもない冷たい言葉。
「は? 料理は女の仕事だろ?」
レンジのボタン一つ押すことすら自分の役割ではないと断じる義父に、私は耳を疑いました。
洗濯機を朝回しただけで文句!?

義父の我がままな振る舞いは止まりません。
朝、洗濯機をまわしていると義父が怒鳴り込んできました。
「朝から洗濯なんて迷惑なんだよ!」
あまりの物言いに、私も思わず言い返します。
「ええ!? いや…でも朝しか時間がないですし…」
「言い訳するな! それはあんたの要領が悪いからだろ!」
はあー!?
理不尽に怒鳴る義父を冷めた目で見つめながら、私はぐっと言葉を飲み込みます。
お義母さん、よくこんな人とずっと夫婦生活を送ってるな…。
私は義母の苦労を想像せずにはいられませんでした。
退院祝いの花を…

義母が退院し、義父の世話から解放される日。
私は義母が好きな花束を用意していました。
感激している義母。
しかし、それを見た義父は…。
「花なんて無駄じゃないか。すぐ枯れるのにどうして買うんだ?」
「こういうのを金の無駄遣いって言うんだよ!」
あまりに無神経で、人の優しさを踏みにじる発言に、私は絶句。
ひどい! そんな言い方しなくても…!
何を言っても通じなさそうな義父に、私は言葉が出てきません。
すると…。
優しい義母の意外な一面

「母さんもいらないなら、はっきりそう言って…」
義父が義母に話を振った、そのときでした。
「なにもできないあなたに、そんなこと言う権利あるの?」
義母の言葉に、義父の表情が固まりました。
「…え」
低い声で睨みつける義母に、義父は自分がしでかしたことを悟ったようでした。
義父の顔から血の気が引いていきます。
「ごめんなさいねぇ、この人口下手だから…」
「ねえ、あなた?」
義母はいつものにこやかな表情に戻りましたが、その笑顔には普段とは異なる迫力があります。
義父もそれを理解しているのか、動揺しながら必死で義母の顔色をうかがっているように見えます。
「す、すまない。言い過ぎた」
義父の謝罪を聞き、私は胸をなでおろしました。
優しく天然なところがある義母。
実は、私が思っていた以上に芯のある人でした。
家事をする気がなく我がままな義父を、しっかりコントロールしていたのです。
最後に
義父との関係に悩んだときには、まず義母や夫といった周囲の人間を味方につけることから始めてみてはいかがでしょうか。
自分から直接対決しようとすると疲弊してしまいますが、義父が反論できない立場の人から一言伝えてもらうだけで、状況が劇的に改善する場合もあります。
また、どの言動が受け入れられないのか、自分の中で基準を整理しておくことも有効です。
無理に理解し合おうとするよりも、消耗しない距離を保つことが結果的に生活の安定につながるのではないでしょうか。
作画:南野みなみ
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに、個人の特定を避け記事化しています
