身近な人の言動によって子どもが傷つく場面が生まれてしまうこともあります。
とくに義母との関係は距離感が難しく、問題が表に出にくくなる場合もあるでしょう。
子どもが不快な思いをしたとき、どこまで関わりを調整すべきか悩むことは少なくありません。
大人同士の関係よりも、まず優先すべきは子どもの安心です。
今回は、義母の関わりによって子どもがつらい思いをした際に、どのように向き合うべきかを考えさせられる体験談を紹介します。
急きょ、娘の歯医者を義母に頼むも…

急な事情で娘の歯医者のお迎えを義母に頼んだときのことです。
娘のことをよく思っていない義母の怒鳴り声は、想像以上のものでした。
「もうこんなこと頼まないで!」
(ここまでキレるのか…。私ももう頼みたくないよ)
気持ちを切り替えようとしていると、娘が笑顔で駆け寄ってきます。
「ママ!」
無邪気に報告する娘

「今日歯医者さんがんばったよ!」
「虫歯も治ったしよかったね」
「うん!」
娘の顔はすっきりしていました。
それから少し間があって、娘が思いがけないことを言い出したのです。
「ねえ今日は急にばあばにお迎えお願いしたでしょ?」
「うん。行けなくてごめんね」
「ううん!それよりばあばにお礼したい」
「え…」
義母と仲良くしたいという娘

「私…よくばあばとケンカしちゃうけど、本当は仲良くしたいの」
胸がずきんと痛みました。
義母が自分にだけ冷たくあたることに、娘はとっくに気づいていたのです。
それでもなお、仲良くしたいと思っている健気な娘。
そんな娘の姿に、私は言葉が出てきませんでした。
義母に会いに行く計画をたてる

私は娘をぎゅっと抱きしめて言いました。
「じゃあ次のお休みにクッキー焼いて行こうか」
娘は明るい笑顔で「うん!」と頷きました。
娘と一緒にクッキーを焼いて義実家を訪問

休日、義両親のマンションを訪ねました。
インターホンを押すと、義父が笑顔で出てきます。
「おお!よく来たなぁ」
「じいじー!」
優しい義父

「久しぶりに孫の顔が見れて本当に嬉しいよ」
「私もじいじに会えて嬉しい!」
義父は、孫である娘をとてもかわいがってくれるのです。
娘は得意げな顔で、持ってきた袋を取り出しました。
娘のクッキーに喜ぶ義父

「この前ばあばが歯医者さんに連れてってくれたお礼に焼いたの」
義父の顔がほころび、目には涙が光りました。
「あの小さかった孫がクッキーを作れるようになるなんて…!すごいなぁ」
しかし義母は…

そのとき、奥から義母がようやく顔を出しました。
義父が持っていたクッキーをひょいと手に取り、眺めます。
すると、義母は信じられないことを言ったのです。
「ちょっと焦げてるじゃない。へったくそ」
容赦ない言葉に、娘は困ったように笑いました。
さらに義母は…。
「こんなのいらないわ」
ゴミ箱に!?

次の瞬間、義母はゴミ箱にクッキーをそのまま捨てたのです。
あまりに非情な態度に、私は声が出ませんでした。
夫まで娘のクッキーをバカにし出すが…!?

涙目でゴミ箱を見つめている娘。
その様子を遠くで見ていた夫までもが笑っています。
義母と夫に人の心はないのでしょうか。
さすがに見かねた私が声を上げようとしたときでした。
静かだった義父が怒鳴ったのです。
「ふざけるな!」
義父の怒りが爆発!

「前々からお前たちは、孫に対する態度がひどすぎる!」
義父の顔は怒りで真っ赤でした。
夫と義母は怒号に青ざめています。
夫には「親なんだからしっかり娘を守れ」と言い放ち…。
義母には「孫相手にいい加減にしろ」と叱責が続きます。
義父はゴミ箱を指さしました。
「俺がメシを目の前で捨てたらどんな気持ちになる!?
しばらく自分の行いを反省しろ!」
娘を傷つけられた悔しさを、義父はすべて代弁してくれたのです。
なにより娘の純粋な気持ちを守ってくれたことに、心から感謝したのでした。
最後に
子どもにとって安心できる環境を守るには、具体的な線引きを持つことが重要です。
どのような言動が問題だったのかを整理して、対応を考える必要があります。
夫に事実を冷静に伝え、家庭内で認識をそろえることも1つの方法でしょう。
そのうえで現実的な距離の取り方を選ぶことが、子どもの心を守ることにつながるはずです。
作画:オカザキワカコ
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに、個人の特定を避け記事化しています
