太るからお米を控えるという方が多いのですが、生活習慣を見直し、お米を中心とした食事の方がリバウンドせず健康的に痩せられます。
ハリウッド女優やセレブなどは、グルテンフリー(小麦などに含まれるグルテンを除く食事法)を実践しており、日本の伝統的な食が改めて見直されています。
小麦などは、脂質や糖質の使用が増え、洋食中心になりがちです。
さらに原料が外国産の物が多いので、ポストハーベストなどの問題などもあります。
意識的に小麦を米などに切り替えるだけでも、食生活の質が変わっていくでしょう。
体質によって異なりますが、ダイエットや健康に配慮したい方におススメなのは玄米です。
玄米は、発芽に必要な栄養素を全て含み、水に浸ければ芽が出るほど、生命力に満ちています。
良く噛んで食べると、唾液に含まれる酵素の働きにより、口の中で甘い糖に変わります。
脳の甘味中枢が満たされるので、甘いものが好きな方でも満足感が得られます。
胚芽にはビタミンB群が豊富なので、疲れにくく、エネルギー代謝力が高いのでダイエットに繫がります。
さらに食物繊維の働きにより、腸と肌が綺麗になります。
玄米は味が濃いので、それだけでも十分ですし、日本の伝統的なおかずと合わせたくなるので、栄養バランスが良くなり、食事の質が上がります。
ダイエット中、間食したくなったら、余ったご飯で作った玄米おにぎりにしましょう。
ご飯は冷えるとレジスタントスターチというでんぷんに変化します。
このレジスタントスターチは、体内に吸収されにくい性質をもっているので、太りにくいとされています。
玄米食は心と身体の不必要なものを排出し、持続可能な未来に繫がり、美しくシンプルな生き方をもたらします。
自然栽培で育てられたお米は環境に優しく、玄米は糠が出ないのでゴミを減らします。
玄米中心のシンプルな食事でも幸せを感じ、満足出来るになると、必要以上に様々な事柄に労力をかけなくなり、無駄な出費も抑えられ節約になります。
玄米食にしたい方にとって、障害となるのが他の家族との関係。
特に男性は、玄米を嫌がりますし、消化力が弱い方には負担になります。
おかゆや水分を多くするなどして軟らかく炊き上げたり、白米に玄米を混ぜたり、胚芽米や分搗き米からスタートするといいでしょう。
便通が良くなり、疲れにくいなど、肉体的な変化を体感すると、受け入れられやすくなります。
自分だけでなく周囲の人との調和も大切にしていきましょう。
農薬などは胚芽に溜まるので心配ですが、玄米の表皮や胚芽には、フィチン酸とリン酸化合物が含まれ有害物質を排出する力があります。
良く噛んで食べ、安全性の高いものを選びましょう。
管理栄養士 宮本そのみ
参考文献 オレンジページムック 玄米がおいしい。