チャレンジする人が多く成果が出るのも早いと言われ、ジムでも推奨していることがある「糖質制限ダイエット」「炭水化物抜きダイエット」は、主食であるお米やパンをできる限り食べないようにするというダイエット法で、今とても人気があります。

■炭水化物以外ならどれだけ食べてもOK!に潜む罠
炭水化物抜きダイエットでは主食であるお米などの量が少なくなる分、他のおかずを食べる量がどうしても増えます。
野菜で食事のボリュームを補うのであれば良いのですが、メインの肉や魚などのおかずの量が増えてしまうと、結局カロリーオーバーとなってしまうことも。炭水化物とタンパク質は体内での使われ方は異なりますが、どちらも1グラムあたり4キロカロリーと同じです。

それだけではありません。
炭水化物抜きダイエットでは、お米やパンはNGだけど肉ならいくら食べても良いという話が雑誌やインターネットなどで散見されますが、こうした食べ方は体の負担が増え、美容面だけでなく健康を損なってしまうこともあります。
肉の主成分は動物性タンパク質であり、体の組織やホルモンなどを作るために必要なタンパク質が摂取でき、吸収率が高いという点では優れています。
しかし食べすぎればタンパク質、動物性脂肪、コレステロールなどの過剰摂取になり、腎臓、血管、心臓などへの負担が増え成人病のリスクを高めるほか、分解に時間がかかるため消化が不十分となり腸内の悪玉菌が増殖。悪玉菌は動物性たんぱく質や動物性脂肪を好むため、腸内で腐敗し毒素を発生させてしまいます。
では、同じ動物性食品の魚はどうでしょうか。
肉の食べすぎは体に良くないことは知られていますが、魚は逆に体に良いというのが通説です。
■健康的に肉を食べるには
肉を食べるのであれば、野菜や海藻、きのこを一緒に食べることがポイントです。食物繊維が豊富なこれらの食品は、腸内の善玉菌のエサとなり腸内環境を良くしてくれます。また、血糖値の急上昇を防ぎ満腹感も得られるなどダイエット面でも良いことばかりです。
一食で食べる肉の適切な量の目安は、自分の指の部分を除く手のひら一つ程度です。野菜は生野菜なら両手でお椀を作って乗る程度、加熱した野菜なら片手に乗るぐらいが目安です。
参照元:microdiet.net