年末年始は、楽しく過ごせましたか?そろそろ通常モードに戻していきたいですね。ハーブ&スパイスや食べ合わせで、消化力を高め、溜めない身体をめざしましょう!
消化力を高める効果的な食べ方と食べ合わせ
・食事は、酵素を多く含む生野菜や発酵食品から食べ始めると消化力が高まります。
・油っこい食べ物には…
納豆、キムチ、味噌などの発酵食品は、脂質を分解するリパーゼを多く含むので合わせて摂ると良いでしょう。また、これらの働きを助けるニンニクやネギなどと合わせるとさらに効果的です。
揚げ物の付け合わせの定番、大根おろし、レモン、キャベツなどには、消化を促す酵素がたっぷりなので、合わせて食べましょう。
・お肉を食べる時は…
キウイ、パイナップル、パパイア、しょうがなどは、蛋白質を分解するプロテアーゼを含んでいるので合わせて摂ると良いでしょう。さらにこれらの働きを助けるカプサイシンを含む唐辛子やスパイス、ハーブなどと摂ると良いでしょう。
今の季節におすすめな消化を促すハーブ&スパイス
・しょうが
ジンゲロンやショウガオールといった辛み成分を含みます。これらには殺菌作用や保温発汗作用があります。
ジンジャーパウダーは、手軽に使えます。生のしょうがは、皮付きのまますりおろすかスライスして蜂蜜に漬けておくと便利です。紅茶や白湯などで割って飲んだり、お料理、お菓子作りに活用できます。身体を温め、消化力を高めましょう。
また、インドの伝統医学アーユルヴェーダでは、食前20~3o分前に白湯を飲んだり、スライスした生姜に塩とレモンをかけて
食べると良いとされています。代謝を上げてくれるので、冷え症、デトックスやダイエットにもおすすめです。
・唐辛子(チリペッパー、レッドペッパー)
辛みはカプサイシン、赤みはβ-カロチンによるもの。β―カロチンは、油に溶けやすいので、油を使うと効果的です。
食欲増進、疲労回復、消化機能を活性化させ、脂肪燃焼作用があるのでダイエットにも役立ちます。
発汗作用があり、風邪予防になるのでこれからの時期にもいいでしょう。小さく切ったり、加熱すると辛みが増します。
*食べ過ぎると下痢をすることもあるので、適量を心がけ子供や老人、妊婦は控えめにしましょう。
・ターメリック
脂肪を減らしてコレステロールを抑制する働きや消化を促進し、腸内細菌を改善する働きや胃や胆のうを健康に保つ働きがあります。肝臓の働きを強化するので、お酒を飲む方は、意識して取り入れましょう。
カレー粉やたくわんなどに使用されていますが、ご飯を炊く時に加えれば、色鮮やかなターメリックライスになります。
*妊婦・授乳中の方の多量摂取は注意しましょう。
・コリアンダー
「葉」は中華料理で使用される「香菜(シャンサイ)」。香り付けや、肉や魚の臭い消しに使用されています。
胃腸の働きを良くし、新陳代謝を高めます。
水分代謝を高めるには、コリアンダーティー(コリアンダーシードをティースプーン1杯をつぶして熱湯で5分程煮出し、蒸らして漉す。)紅茶の茶葉を加えても良いでしょう。むくみ、胃もたれ、胸やけの時にもおすすめです。
・シナモン
血行を良くし、各臓器の機能を高めるので風邪や消化不良の時に役立ちます。生理不順や生理痛を緩和する働きもあります。
紅茶にシナモンスティックやシナモンパウダーを加えて淹れるシナモンティーで心身共に温まり風邪を予防しましょう。
*妊娠中の多量摂取は控えましょう。
食べ過ぎを防ぐ為に
主食は、精製度の低いものを選ぶとビタミンB群が多く脂質や糖質がエネルギーに変換しやすくなりますし、ストレスや疲労回復効果が高いので、ダイエットの味方になります。
おかずは、咀嚼を必要とする食べ応えのあるものや、食物繊維の多い食材中心にすると満足感が得られます。よく噛んで食べる事も意識しましょう。
ダラダラ食べてしまう方は、渋い味や苦い味で締めるといいでしょう。お茶を飲んだりするのも良いですね。
管理栄養士 宮本そのみ