例年より遅い梅雨明けを迎え、ようやく夏本番となり、7月にはあまり聞こえなかったセミの声も聞こえるようになりました。レジャーに行く機会が増えてくると虫刺されが気になります。子どもに虫よけ剤を使用する時に気を付けたいことや、オススメのグッズをご紹介します。
<目次>
蚊の怖さを知っている?
少し外出するだけで刺されてしまうこともあり、蚊に刺されることを甘く見ている人も多いと思います。しかしデング熱や日本脳炎などは感染症であり、蚊が媒介することで感染する可能性があります。
蚊が刺すのは人間だけではない為、鳥や豚などを採血することでウイルスや細菌を持った蚊が人間や犬、馬などに感染させる可能性があるのです。蚊が媒介する感染症は他にも、マラリア、ジカ熱、ウエストナイル熱、チクングニア熱などがあります。
数年前にデング熱の感染が広がったことを覚えている方も多いと思いますが、海外で感染した人の血を吸った蚊が他の人の血を吸うことで日本にはいないウイルスに感染する恐れがあります。こういったウイルスにはワクチンがない為、感染を予防するには蚊に刺されないようにすることが重要となるのです。
虫刺されの予防について正しく知ろう
夏休みにはキャンプなどで山に入ったり虫捕りで茂みに入ったりすることが増えるので注意が必要です。刺された際にかきむしってしまうと、傷に細菌が入りとびひになることもあります。
また、ワールドカップやオリンピックなどの世界的イベントが続くと、海外からの渡航者が増え感染症が海外から持ち込まれる可能性が高まります。
虫刺されを予防する為には、まずは皮膚を露出しないようにすることが重要です。山に入る場合などは特に、長そで・長ズボンを着用しましょう。首回りも、日よけ付きの帽子などでガードします。また、蚊は黒っぽい服装を好むので、明るい服を着るようにすると良いでしょう。
露出する部分には、虫よけ剤をしっかりと塗ります。有効成分にはディートとイカリジンなどがあります。ディートは生後6ヶ月未満では使えず、2歳までは1日に使える回数の制限があるため注意が必要です。イカリジンは、子どもへの使用制限はありません。
市販の虫よけ剤を使いたくないという方にはハーブがオススメです。シトロネラ、レモングラス、ローズマリー、ラベンダーなどが効果的と言われています。虫除けとしての効果は弱くなってしまいますが、害がなく安全です。市販のものが肌に合わない場合に試してみましょう。
虫よけ剤を正しく使用しよう
虫よけ剤の効果的な使い方を確認しましょう。
(1) 虫よけ剤は噴射した後に塗り広げる
スプレータイプのものであれば、噴射した後に手で皮膚に塗布することで効果が高まります。
(2) 2~3時間ごとに塗り直す
夏は特によく汗をかくので、2~3時間ごとにこまめに塗り直しをしましょう。また、蚊は汗のにおいにつられてやってくるので、汗をこまめに拭くことも効果的です。
(3) 日焼け止めと併用する場合は、日焼け止めを先に塗る
日焼け止めと虫よけ剤を両方使う場合は、必ず虫よけ剤を最後に使用しましょう。順番が逆になると効果が弱まる可能性があります。日焼け止めをなじませてから虫よけ剤を塗りましょう。最近では、蚊も紫外線もガードしてくれる1つで2役の製品も出ています。
また、せっかく虫よけ剤を塗っていても意外と塗り残しがあることがあります。特に忘れがちなポイントは、①首横 ②二の腕の外側 ③ひざ裏 ④くるぶしです。
塗りにくい場所がどうしても塗り忘れしやすくなるので、特に気を付けましょう。顔の近くや耳などは直接スプレーするのが難しいので、大人が手に虫よけ剤を取ってから塗り広げます。最近はティッシュタイプもあるので、顔周りに塗る際に活躍するでしょう。
虫よけ剤のオススメグッズ
虫よけ剤にはスプレー型やティッシュタイプなどさまざまなものがあります。なんと、防虫成分を配合した服なども販売されています。特に子どもに使う場合にオススメのものをご紹介します。
・フマキラー 天使のスキンベープ
イカリジン配合で赤ちゃんから使用可能です。パウダー入りなのでベタつかず、気になる臭いもありません。マダニにも効果があり、効果は最大6時間ほど持続します。同じシリーズの「プレミアム」ではイカリジンの濃度を最大に高めたものがあり、さらに虫よけ効果が高くなっています。
・ALOBABY(アロベビー) アウトドアスプレー
国産オーガニックで無添加無着色の虫よけスプレーで、赤ちゃんにも使えます。オレンジやレモングラスなどの柑橘系の香りが特徴。お湯で簡単に落ちるのも魅力です。香りが消えたと思ったら再度スプレーすると効果が持続できます。
・サラテクト やさしいティッシュ
肌に優しい無添加のウェットシートです。天然保湿成分の桃の葉エキスが配合されているので、乾燥肌に潤いを与えてくれます。アルコールフリーで低刺激です。スプレーの飛び散りが心配な方に人気が高まっています。
・MAARO(マアロ) アロマオイルミルクローション
虫よけ・日焼け止め・保湿ができる1本3約の乳液です。オーガニックハーブアロマを配合しているので、赤ちゃんから使用できます。日焼け止めと虫よけが同時に出来るので、塗るのを嫌がる赤ちゃんにも1度の塗布で済みますし持ち運びにも便利ですね。塗った時に心地よく伸び白浮きせず、さらに石鹸で落とせることも魅力です。
・Youhome 虫よけリング
北米発の、おしゃれなカラーリングです。天然のゲラニオールオイルが配合されていて、バラに似た香りが爽やかです。虫よけだけではなく頭痛や疲労の時にも効果があります。ベルトタイプなのでサイズ調整が自在で、素材もマイクロファイバーを用いて柔らかいです。約120時間効果が持続します。家族で使用したいですね。
・フォックスファイヤー スコーロン
アウトドアブランドの「フォックスファイヤー」がアース製薬と共同開発した防虫生地「スコーロン」を使用し、子ども向けのフード付きパーカやTシャツ、帽子などを販売しました。繊維に薬剤を含ませており、虫が止まったとしても嫌がって逃げていきます。
・CAYA 虫よけメッシュパーカー
虫よけ加工がされた、防虫子どもウェアです。ディート不使用で小さい赤ちゃんも着ることができますし、70回選択しても虫よけ効果が持続します。パーカのフードは取り外し可能です。大人サイズもあるので、お揃いで着るのもいいですね。長そでTシャツやズボン、ロンパースなどアイテムも豊富にあります。
他にも、ミキハウスからもズボンなどの防虫服が出ています。
虫よけ剤を購入する際、「子どもにもOK」などのラベルは見ていましたが、含まれている成分までは意識していませんでした。厚生労働省が、2016年に有効成分の最高濃度を引き上げたそうです。成分が多く入れば効果も高まりますが、肌が弱い場合などは少ないものを選びたいかもしれません。成分にもしっかり気を配るべきだと感じました。
塗り方についてもあまり意識していませんでしたが、確かに塗り残しがありそうなくるぶしや手の甲が刺されがちです。しっかりと塗って効果を最大限に発揮することも大切だと感じました。
長い夏休み、不快な思いはせずに楽しみたいですよね。こういったグッズを利用しながら楽しい夏を過ごしましょう。