

寒い季節、大人も子どももつい厚着をしてしまいがちです。しかし子どもにとって、薄着の方が健康に良いどころか厚着にすると風邪を引きやすい身体になってしまう可能性があるのです。
厚着は自律神経の発達を妨げる
子どもは大人と比べて平熱が高いのが一般的で基礎代謝も高いです。それに加え、体温調節をするための自律神経が未発達です。皮膚は寒さや暑さを感じると血管の収縮・拡張を繰り返すので自律神経が鍛えられます。自律神経が働くことで免疫力が高まりますが、免疫力が正常ではないと風邪のウィルスに感染しやすくなってしまいます。
厚着や暖房で体を温めるのではなく、体を動かすことで温めるようにしましょう。
足から熱を放出するので、特に赤ちゃんの時は室内であれば靴下は不要です。裸足でいることは足の裏の神経の発達も促すので、過度に上着や靴下などを着用しないようにしましょう。
薄着にするポイントをおさえる
薄着がよいといっても、やみくもに薄着にするのではなくしっかりとポイントをおさえることが重要です。以下にポイントをまとめました。
1. 徐々に慣らす
寒くなってからいきなり薄着にするのではなく、寒くなる前から徐々に慣らしていきましょう。年齢でいえば生後6ヶ月以降の小さい頃から、季節でいえば秋から厚着にしない習慣をつけておきましょう。
2. 首や背中を冷やさない
血流の滞りやすい首回りや、内臓のツボが多くある背中は冷やさないように注意しましょう。首回りはマフラーを巻くだけでも温かさが違いますよね。
3. 重ね着にする
分厚いコート1枚を羽織るよりも、薄手のシャツなどを重ねて着た方が空気の層ができて温かく感じます。暑い時・寒い時に脱ぎ着することができるというのもポイントですね。
寝る時も薄着で風邪知らず
真冬でも布団を蹴ったりかけずに寝る子は多いと思います。実はこれは、暑いから、という単純な理由なのです。寝ながら無意識で布団をはだけることで風邪を引いてしまっては困りますよね。
寝る時も薄着にすることで布団を蹴ることは解決します。フリース生地などの厚手のパジャマではなく、綿生地などの薄手のものを着せましょう。それから、体温調節は手のひらと足の裏で行います。寝始める時が一番体温が高くなりますので、寝かしつける時に足の裏だけ布団から出してみましょう。足の裏から体温を放出することで、暑くて布団を蹴るということが減るはずですよ。
私は息子には薄着をさせていて、よく周囲から「薄着だね」と驚かれます。しかし驚いているママの厚着の子はよく風邪を引き、息子はほとんど風邪を引きません。それがきっかけで、薄着の効果を調べてみました。「子どもは風の子」とはよく言ったもので、やはり薄着で外で元気に動き回るのが一番健康的なのですね。
体力と免疫力をつけるためにも、薄着生活をおススメしますよ。