
病気が流行るというと冬のインフルエンザやノロウィルスというイメージが強いですが、実は夏にも流行する病気が色々あります。予防はもちろんのこと、症状や対処法も事前に知っておきましょう。

夏に流行りやすい2大病気といえば、ヘルパンギーナと手足口病。
実は両方とも、エンテロウィルスという同じウィルスが原因で、発症時期は5月から8月と正に夏の病気です。
同じウィルスだけに症状もよく似ていますが、手足口病は熱が出ないことが多く、手足に水痘・口に口内炎などができます。あまりひどい時は、足にできた水痘で歩く時にも痛むほどです。
ヘルパンギーナは、高熱が2日ほど続いた後のどなどに水痘ができます。
どちらも口の中が痛くて飲食が困難になるので、アイスやゼリーなどしみないものを食べさせましょう。脱水症状を防ぐため、水分もしっかりと取ります。ウィルスが体外に出ていけば症状はおさまります(大体5日程度)。感染の予防にはしっかりと手洗いを行いましょう。

咽頭結膜熱は、通称「プール熱」とも呼ばれていて7月から9月にかけて発症しやすくなります。これは感染力が非常に強いアデノウィルスが原因で、流行性結膜炎も引き起こします。のどや目に炎症が起きたり結膜が充血したりします。
プールの水から感染することが多くあるので、プールから出た後は目や体をよく洗い、タオルの貸し借りなどは絶対に行わないようにしましょう。これらの病気は、子どもだけでなく大人に移ることももちろんあり、その場合は症状がさらに重くなる場合があります。
一度かかってしまうと、特に治療法がないので、とにかく予防することが肝心です。
第一に、うがい・手洗いをしっかり行うこと。また、免疫力が弱まるとウィルスが侵入しやすくなりますので、夏バテにならないような食生活を心がけることも大切です。ビタミンやミネラルをしっかり採るように心がけましょう。免疫があれば、もし感染した場合でも症状が軽くてすむことがあります。日々の規則正しい生活と食事は大切です。
楽しい夏休みを、病気にかかることなく健康に過ごせるよう日頃から気を付けましょう。