赤ちゃんの便利グッズが増えママにはとてもありがたいことですが、頼りすぎてしまうことでの事故なども多発しています。便利になるのはよいことですが、事故になってしまっては元も子もないですね。事故になる前のヒヤリハットを知り、どのようなことに注意したらよいのかを考えましょう。
ヒヤリハットとは?
重大な事故には至らないものの、一歩間違えば直結していた「ヒヤリとした」「ハッとした」事例のことを言います。特に医療現場などで、ヒヤリハットの事例を集めることで重大な事故にならないような対策をしています。「事故にならなくてよかった」と終わらせるのではなく、他の人のヒヤリハットを知っておくことで必要のない事故を防ぎましょう。
抱っこひもでの“ヒヤリハット”

今の抱っこひもはかなり進化しています。着脱がスムーズで負担が軽減される、使い勝手のよいものを使うママが増えています。いつでも抱っこできるように、常に腰に身につけているママをよく見かけますよね。
抱っこひものヒヤリハットで一番多いのは「転落」です。親が前かがみになった時、着脱時、おんぶと抱っこを入れ替える時に転落することが多いようです。転倒には至らなかったがヒヤリとした場面としては、親が転びそうになる、障害物にぶつけるなどがあります。
いつも使っている慣れから、腰ベルトをしていない、ベルトが緩んでいるという状態のまま使用し転落しそうになることがあります。
慣れから手抜きで利用するようなことはないようにしましょう。安全に利用するには、「常に手を添えること」です。たったそれだけ?と思うかもしれませんが、手を添えておけば不意にベルトが外れたり、着脱時に子どもが暴れたりした時でも転落することはありません。前かがみになった時などは特に有効です。
スイマーバでの“ヒヤリハット”
他に人気のある便利グッズとして、入浴を助けてくれるスイマーバがあります。赤ちゃんの首につける浮き輪で、ママが体を洗っている間に浴槽内で待たせておくことができます。つかまり立ちができるまでの1歳前後まで使用するケースが多いようです。
スイマーバの事故としては、首から抜けたり浮き輪の空気が抜けたりして浴槽に子どもが沈んだり、頭から突っ込んで溺れかけるというものが多いです。浴槽にためているお湯が浅くても、鼻や口がしばらく水につかれば重大な事故へとつながります。「ベルトが取れた」「空気が抜けた」などのヒヤリハットを知っておき、事故にならないように気を付けましょう。長時間目を離さないことも重要です。
ヒヤリハットを経験しないために
グッズの利用については、正しく使うことがなにより大切になります。慣れや油断で使用方法を誤ると、重大な事故につながることを知っておかなければなりません。
時々、幼児がベビーカーにベルトをせずに乗っているのを見かけます。もう赤ちゃんではないからベルトをしなくても大丈夫、という親の油断があるのではないかと思います。チャイルドシートを助手席に設置するということも、製品の使用方法では禁止しているものが多いのではないでしょうか。
「このくらいは大丈夫」「いつもやっているから問題ない」という油断をすてて、せっかくの便利グッズを安全に使うことを心がけましょう。事故になってから後悔するのでは遅いですよ。