新生活が始まり1ヶ月が過ぎましたが、慣れてきたころに連休に入り、日常生活に戻った時に集中力を欠くことも多くなるかもしれません。
この時期に関わらず集中して物事に取り組むことは大事なこと。日常生活に取り入れられる集中力アップ法を家庭で取り組んでみましょう!
子どもの集中力は思う以上に短い
子どもは飽きっぽいと感じる親御さんは多いと思いますが、実際にはどのくらい集中力が続くものでしょうか?
幼児期の集中力は年齢プラス1分と言われています。4歳であれば5分ということです。こんなに短いとは驚きですね。
これを知らずに「うちの子は集中力がない」と決めつけて、周りの子と比較してはいけません。
個人差もありますし、取り組んでいることでも変わってきます。積み木で遊んだり絵本を読んだりするなど、子どもが好きなことをしている時に時間を計って、集中力がどのくらい続くのか確認してみましょう。
集中力が長続きする時、なくなる時
子どもの集中力はどんな時に長続きし、どんな時になくなるのでしょうか。
長続きするのは楽しい時です。さらに同じ遊びをしていても、親と一緒に過ごすことで長い時間続けることができるはずです。親との時間は子どもが「楽しい」と感じ、集中力が続くきっかけとなります。一人で遊んでいても、途中で一緒に本を読むなど、一緒に過ごす時間を増やしてみましょう。
逆に集中力がなくなるのは次の3つです。
・他のものに興味が移った
・外からの刺激で集中力がきれる
・心の中で別のものが気になっている
急に集中力がなくなったと思ったら、子どもの様子を観察してみましょう。
子どもの集中力を高める5つの場面
日常のさまざまな場面で子どもの集中力を高めるきっかけはあります。どんな時にどうすればよいのでしょうか。
1.身支度をする時
子どもの身支度は時間がかかるので、つい親が手を出してしまいがちですが、実は集中して取り組んでいる時間です。常に時間に余裕を持ち、じっと待つようにしましょう。「やって」と言われたら手を貸してもいいですが、全てを手伝うのではなくできるところとできないところを見極めて最低限の手助けに留めましょう。
2.「何で?」と聞いた時
幼児期には「何で?」「どうして?」という質問攻めに合うことが多いと思います。すぐに答えるのではなく、子どもが内に持っているかもしれない答えをまずは聞いてみましょう。集中してものを考えるという意欲につながります。「どうしてだろうね」と一緒に考えてみる時間も、子どもにとって楽しい時間になります。
3.指先を使う時
指先を使うことは、器用になるだけではなく集中力も鍛えられます。ビーズ遊びや折り紙など、指先を使う時は親が見本を見せて一緒に取り組みましょう。
4.遊ぶ時
特に体幹を鍛える遊びをする時は、集中している時です。一本橋や平均台を渡ったりする遊びは、バランスを崩すと失敗してしまうので集中力アップに効果があります。家の中でも布団などで不安定な場所を作り、はいはいで渡らせるなど、工夫してバランスを取る状況を作ることができます。
5.遊びを切り上げる時
遊びに夢中になっている時に声をかけてしまうと、せっかく続いていた集中力が途切れてしまいます。声をかける際は、集中が途切れた頃を見計らいましょう。一つの目安は、子どもが「ふうっ」と息を吐いた時です。
日々のトレーニングで集中力は少しずつアップできます。読み書きや勉強なども子どもが楽しいと思える工夫をしながら、少しづつ取り組ませるようにすると段々集中できるようになります。
子どもの集中力の土台を作るのは7歳までと言われています。楽しいことを増やしながら、集中力アップを図りましょう!