冬は乾燥する季節。肌がかさつくと痒みが生じるだけではなく、かぶれやあせもなどができてしまうこともあります。赤ちゃんの肌は大人よりも敏感でデリケートです。肌を常に清潔にした上で保湿する必要がありますが、具体的にはどんなケアをすればよいのでしょうか。
赤ちゃんの肌はデリケート
赤ちゃんの肌はどのくらいデリケートなのでしょうか。皮膚の厚さは約1ミリで、大人の2分の1程度です。皮脂の分泌も少ないので、外からの刺激に対応する「バリア機能」が十分ではありません。かさつくだけではなく、かぶれやあせもなどの肌トラブルが起こりやすいのはこのためです。スキンケアをしっかりと行い、乾燥を防ぎましょう。
肌はきれいに、清潔を保つ
ただ保湿をすればいいというわけではなく、保湿前に肌をきれいにしておく必要があります。まずは清潔に保つ方法を知っておきましょう。
ボディソープは低刺激性のものを使います。市販のものでも赤ちゃん用であれば低刺激性のものが多いので、よく見て選びましょう。
ボディーソープを手にとってよく泡立てから手で包み込むように優しく洗いましょう。泡立つ前に肌にのせると肌の上でこすることになり刺激を与えてしまいます。ナイロンタオルやスポンジなどは、皮膚を傷める恐れがあるので使わないようにしましょう。スポンジなどが湿った状態で放置されていると雑菌が繁殖している可能性もあります。
ボディソープを洗い流した後は、柔らかいタオルで全身を包みそっと押さえて水分を吸収させます。吹き上げる時も、肌をこすらないように注意しましょう。
こまめに保湿する
入浴後はすばやく保湿します。体を拭いたらすぐに、市販の白色ワセリン、保湿クリームやローションなどを塗ります。顔や首のほか、耳の裏側や腕や足のしわ、指の間にも忘れずに塗りましょう。しっかりと塗りのばして、肌がしっとりとしたさわり心地になればOKです。入浴後以外に、朝も保湿を行いましょう。よだれや汗を拭きとったり、おしっこやうんちをシャワーで洗い流したりした後にも塗り、肌が乾いてると思ったらこまめに保湿することが大切です。
部屋の状態は、暖房をきかせすぎないように注意します。加湿器を使うなどして、湿度管理にも気を付けましょう。
保湿によって皮膚を健康に保つことは、アトピー性皮膚炎の予防にもつながります。肌トラブルが発生してからではなく、していなくても保湿するようにしましょう。
スキンケア用品は、作用の程度や目的によって「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」の3つに分類されます。含まれる成分の種類や量が分類によって異なるので、スキンケア用品選びに迷ったら薬局などで薬剤師に使用目的を伝えてアドバイスしてもらいましょう。
ただ、家庭で手入れをしても肌トラブルが発生することはあります。痒みや赤みが取れない場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。
乾燥はデリケートな赤ちゃんの肌だけではなく、成長した子どもや大人の肌トラブルも引き起こします。冬は乾燥させない環境を保つことを心がけましょう。