子どもを有名大学などに進学させた方の子育て法や子育て論について書かれた本や講演などが人気となっています。その中の一人、歌手のアグネス・チャンの子育て本や子育ての方法にここ数年注目が集まっています。塾に行かせずに3人の子どもを有名大学へ進学させています。その驚きの子育て術をご紹介します。
<目次>
アグネス・チャンと3人の子どもの経歴
アグネス・チャンは香港で生まれ、1972年に日本で歌手デビューしアイドルとして活躍しました。トロント大学で児童心理学を学び、1992年にスタンフォード大学大学院教育学博士課程を修了、94年には博士号が授与されました。その後、初代日本ユニセフ協会大使に就任しています。2016年に出版した「スタンフォード大学に三人の息子を合格させた50の教育法」が大ヒットとなりました。2019年4月にも自身の子育て論をまとめた「未知に勝つ子育て~AI時代への準備~」を出版されています。
3人の子どもは既に成人されていて、2019年時点で長男が33歳、次男が30歳、三男が23歳です。3人の共通点は、高校からは自分で進学先を全寮制のLAサッチャースクールに決め、アメリカのスタンフォード大学を卒業しているということです。スタンフォード大学の合格率は3%と言われ、世界の大学ランキングでは常にトップ10に入ります。ちなみに東京大学は36位(合格率約30%)、京都大学は65位となっています。
その後長男はアメリカで不動産ベンチャー企業のCEO、次男はアメリカの大手音響会社のアンジニア、三男はスタンフォードの大学院で学んでおりAIの研究を行っています。
アグネス自身も高学歴、華麗な経歴を持ちながら、子どもを3人とも立派に育て上げたことはとても素晴らしいですよね。
地頭を良くする3つの力とは
3人の子どもを名門大学に送り込んだとなるととても教育に力を入れていたのではないかと感じますが、実は3人とも塾には行かなかったと言います。自分で考え勉強するためには、地頭を良くすることが何よりも大切です。まずは地頭を良くするために大切な3つの力をご紹介します。
(1) 自己肯定力
ありのままの自分を受け入れ、自分を大切にする力です。これを育むためには「人と比べないこと」が大切です。その子自身の良さを探して褒めて励ますことで育まれます。子どもへの一番有効な言葉かけは「愛してる」。声に出して伝えることで自己肯定感を育てます。自己肯定感が高まると何かあった時に謙虚に意見を聞くことが出来、素直に周囲に助けを求めることも出来るようになります。
(2) 想像力
ルールを守ったり言われたことをやることも時には必要ですが、アイデアを生み出せるのは人間ならではの力です。
(3) 新しいものを楽しむ力(好奇心)
想像力を生み出す力としても必要です。好奇心を育てるには、出来るだけたくさんの新しい経験やスキンシップ・刺激が効果的です。刺激については、アグネス・チャンが最も重要視していることです。例えば毎日違う朝ごはんを作り新しい刺激を与えたと言います。「人間はそもそもみんな積極的に学びたい。脳が成長途中の時は刺激が多い方がいい。新しい刺激を与え続けると、地頭が良くなる」と語っています。
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