英語とプログラミングはどのように導入される?
2020年度から始まる新学習指導要領では様々な変化がありますが、ここでは小学生で変更になる大きな2大柱「英語」「プログラミング」について見てみましょう。
まず英語では、3、4年生で年間35時間の「外国語活動」、5、6年生で年間70時間の「外国語科」が導入されます。外国語活動では成績はつきませんが、5年生以降は成績もつくようになります。外国語活動で学ぶ「聞く」「話す」に加え、「読む」「書く」という内容も加わり中学校以降の学習につながり学習内容が定着することを目指したものになります。
一方プログラミングについてですが、こちらは教科が新設されるわけではありません。既存の教科書の中で実施されます。ですので、成績がつくこともありません。生活がどんどんデジタル化する中で求められる力は「コンピューターを積極的に活用する力」や「プログラミング的思考(論理的思考力)」です。こういった力を養うことが目的です。
どの学年でどのような内容をどのくらい行うのかは、各学校の判断に委ねられます。パソコンやタブレットを必ずしも使用するわけではなく、プログラミング的思考を養うために紙や鉛筆などを使用することもあります。プログラミング言語などを学ぶことも基本的にはありません。
英語を学べる知育玩具
新学習指導要領導入に伴って、英語では約4割、プログラミングでは約2割の家庭が子を教室に通わせたり、教材や知育玩具を活用したりしています。※バンダイ 小中学生の子を持つ親への調査
英語に苦手意識があったり、プログラミングでは何を対策したら分からないといったりするという親が多い中、専門知識が必要なく子どもの興味を引き出しやすい知育玩具が人気です。新年度の対策としてだけではなく、子や孫へのプレゼントとしても人気があります。
英語学習をサポートする知育玩具の購入時期は、習い事として英語を考え始める3歳頃や、就学直前が多いようです。
・テレビにうつって!リズムでえいごワンダフルチャンネル
体を動かしながら英語が学べる玩具です。テレビにつなぐだけなので簡単に始めることが出来ます。自分の姿が画面に映し出され、画面上のイラストが体の動きに反応し英語を話します。リズミカルなゲームを遊びながら全身を動かすので、楽しみながら英語を覚えることが出来ます。2人以上でも遊べるので、兄弟がいる家庭でも一緒に出来ますね。楽しいことは継続への一歩、まずは続けることが大切です。
https://www.segatoys.co.jp/toy/10307
・アンパンマン おしゃべりいっぱい! ことばずかん
アンパンマンやそのキャラクターがことばを教えてくれる、ペンでタッチするタイプの絵本です。日本語・英語あわせて2000語以上の言葉を収録しており、楽しくタッチしていくことでどんどん言葉を覚えていきます。
https://www.segatoys.co.jp/anpan/kotobazukan/
・英語でナビゲートパトカー
警察官になった気分でごっこ遊びをしながら、英語と日本語を楽しく学べる玩具です。言語を日本語と英語で切り替えることが出来ます。モードも2種類あり、通常モードではドライブ操作に合わせておしゃべりをし、ストーリーモードではスピード違反や迷子などのストーリーで遊べます。
https://www.anela.ne.jp/goods_catalog.php?grid=00210002&gno=6915
・フェルトでABC
英語のパズルですが、フェルトで出来ている為安心して使用出来ます。対象は3歳以上となっていますが、もっと低年齢から触れてもいいでしょう。最初はアルファベットに馴染み、文字に興味が出てきたらボードの印刷面を使って文字合わせも出来ます。成長に応じてステップアップした遊び方が可能です。片付けも、ピースをはめて壁につるすだけでインテリアの様になりますし、ポスターの様にいつでも見ることが出来ます。
https://store.ponparemall.com/soukai/goods/4944121544905/?dscv=pc_PFSRC020101_resultItem
プログラミングを学べる知育玩具
プログラミングが学べる玩具も見てみましょう。パッドタイプのものもあり、プログラミングだけではなく教科や英語も学べるものがたくさんあります。
・カードでピピっとはじめてのプログラミングカー
筋道を立てて論理的に考えるプログラミング的思考を養うことが出来ます。マップ上のオモチャの車を目的地までどう動かすか考え、「前」「右」など進む方向を内蔵チップで指示していきます。経由地を設定することで、難易度を高くして遊ぶことも可能です。未来感のある車体が、新しいもの好きの子ども心をくすぐります。難しそうに見えますが、カードをかざすだけの簡単操作で気軽に遊べます。
https://www.gakkensf.co.jp/pgc/
・キュベット
イギリス初のプログラミングトイです。メカニックな物が多いイメージのあるプログラミング玩具に対し、木製で温かみがあり柔らかなカラーリングや可愛らしい見た目が愛される理由の1つです。コントロールパネルに命令ブロックをはめ込んでいき、プログラムを組み立てて目的地に到着させます。ペンを付けて動かし、絵を描かせるという遊び方も可能です。
・ドラえもん カメラでひらめきパッド
オモチャメーカー大手のバンダイから年末に発売されました。ドラえもんやキャラクターと楽しく学べる、カメラ付きのタブレット型学習玩具です。身近なものを撮影して生き物などについて学ぶ「カメラ学習」や、算数・国語などの教科も学習できます。2020年度のプログラミング必修化を見据えてSTEAM学習にも対応しています。
https://toy.bandai.co.jp/item/detail/11097/?c=doraemon
・ポケモンパッドピカッとアカデミー
こちらもオモチャメーカー大手のタカラトミーから発売されたタブレット型学習玩具です。人気キャラクターピカチュウのアニメ製作を通じてプログラミング的思考を鍛えることが出来る他、内臓マイクで英語の発音を判定するなど英語学習にも役立ちます。再演スクイズやギアパズルなど、理数系を学べるメニューも搭載されています。
https://www.takaratomy.co.jp/products/pokemon/pokemonpad/
英語やプログラミングなど、自分の子ども時代とは違う教育内容が増えることに戸惑う方も多いと思います。「いきなり学校で学んで、うちの子は大丈夫だろうか?」と心配するのも当然だと思います。過度に心配する必要はありませんが、学び始める前に触れておくことでスムーズに学習に取り組むことが出来るでしょう。
「勉強するぞ」と意気込むのではなく、こういった知育玩具を利用して楽しんで触れておくことは、学校で学ぶ際の一助となることは間違いありません。
今回ご紹介したものはほとんど3歳からが対象のものを選びました。入学までにはまだ時間的余裕がある園児の間からこういった玩具を活用して触れておくと、就学後の学習にもスムーズに取り組めるでしょう。