大人女子のためのWebメディア
検索
  • Grapps
  • 子育て
  • 私立と公立中高一貫の違い、中高一貫校のメリットとは?
2020年07月16日更新

私立と公立中高一貫の違い、中高一貫校のメリットとは?

少子化と言われる中、中学受験を行う児童の数は増加しています。特に首都圏でその傾向があり、5人に1人が中学受験をしている計算です。競争が激化する中、受験組が増えているのはどんなメリットがあるからなのでしょうか。また、私立と共に人気を高めている公立中高一貫とはどんなもので、私立とはどんな違いがあるのでしょうか。

中高一貫校とはどういうものか

中学受験数が増す中、特に大都市圏では中高一貫化した上で高校からの生徒募集をやめる私学が急増しています。これには、少子化が影響していて、より早い段階で生徒を囲い込みたいという思惑があります。

1999年文部科学省が教育の多様化を目的として学校教育法を改正し、義務教育である中等教育を高等学校との一貫として選択的に導入することが出来る様になりました。当時4校でスタートした中高一貫校は年々増加し、2017年には600校を超えています。その内66%が私立、33%が公立、1%が国立となっています。

中高一貫校には3つの実施形態があります。

・中等教育学校型 

改正時に新しい種として設けられたもので、1つの学校として6年間の教育を行います。前期課程と後期課程の内容を一部入れ替えられるなど柔軟なカリキュラムが可能となるので、私立の中高一貫教育に近い形の教育を提供出来ます。高校での外部から募集はありません。

・併設型 

都道府県などが設置する中学校と高等学校を接続するもので、もとからある高校に付属の中学校を新設するケースも多くあります。高校には外部からの募集もあります。

・連携型 

地域にある別々の中学と高校が教育課程などで連携を深める形です。1校の高校に対して複数の中学が連携する場合もあります。入学時の選抜はありませんが高校進級時は簡易な選抜試験があり、外部からの高校募集もあります。

 

「中等教育学校型」と「併設型」は入学時に試験が必要となります。高校に進級する際は無試験となります。

中高一貫校のメリット

増加する中高一貫校ですが、メリットはどんなものがあるのでしょうか。

・ゆとりある生活 

中学入学には選別が必要ですが、入学すれば高校受験がない為大学受験までは部活など色々なことに没頭することが出来ます。学校によっては留学制度があったり課外活動に力を入れていたりと、受験以外のことを多く経験することが出来ます。

・中学入学時に学力が揃っている 

中高一貫校の入学時には学校に応じた試験などがある為、入学時点の学力は皆同様です。生徒同士の学力にばらつきがない為、全員に合った難易度の授業を行うことが出来、生徒側も理解しやすくなります。

・スピーディで質の高い授業 

同レベルの生徒を集めて授業を行える為、公立中学よりも速いスピードで授業を進めることが出来ます。また、中学入試時点で中学レベルの範囲まで学習済みの生徒が多いことと中高一貫では履修科目を「中学3年」「高校3年」と区切る必要がない為、中学範囲2年、高校範囲3年、大学受験1年というスタイルを取る学校が多くなっています。

入学時点で学力の高い生徒が多い学校では、校風に合った質の高い先生を採用しています。その為全体的なレベルが高くなることも特徴です。

・大学合格実績が良い 

前述した通り、高校2年で高校範囲の学習を終えることが出来る為大学受験の準備を早くから行うことが出来ます。その為大学合格実績が良いところが増えています。進学校では大学推薦も豊富にある為、選択の幅が広がるでしょう。

・深い友人関係が築ける 

6年間過ごすことになる為、クラスや部活動において深い友人関係を築くことが出来ます。また、中学生と高校生が同じ校舎にいる為、5個上の先輩と話せる機会があるということも中高一貫校ならではの特徴といえるでしょう。

 

デメリットについてはメリットと表裏一体となるものがほとんどです。例えば「6年間人脈が広がらない」「レベルの高い授業についていけなくなる」などはメリットと逆のことですし、他にも「通学に時間がかかる」「公立中学の友人と疎遠になる」「義務教育である中学で高い学費がかかる(私立の場合)」などがあります。

私立と公立中高一貫の違いとは

中高一貫校の様々なメリットを見てきましたが、私立、公立、国立付属などで内容は異なってきます。ここでは私立と公立(都道府県立、市立など)の違いを見ていきましょう。

・私立中学校 

各中高一貫校はそれぞれ独特の文化を持っていますが、私立ではそれが特に多岐に渡り個性や特色を発揮しています。偏差値やネームバリューにこだわらず、教育方針や理念が子どもの性格に合うか、保護者が共感できるかなどを見極める必要があります。

入試方法は4教科を中心とした教科試験です。小学校の学習範囲を超えて出題されることが多いですが、単に知識の多さを見るのではなくその知識を応用して正答を導く力が問われることが増えています。

・公立中高一貫校 

学費を比較的低く抑えながら高校受験を行わずに6年間学べるということで近年人気が高まっており、大学進学でも高い成果を上げています。しかし倍率がとても高く狭き門となっています。入試時や在学中の居住地が厳しく限定されている学校も多くあります。

入試方法は教科試験ではなく、知識を総合して答える「適性検査」や「作文」などが出題されます。公立である為出題範囲が小学校の学習範囲を超えることはありません。義務教育の公立校である為「試験」ではなく「検査」という名称となっており、「受験」ではなく「受検」と表記されます。面接を課す学校もあり、多くの場合は小学校から提出する報告書・調査書などの書類も選考に用いられます。

公立中高一貫に入る為に必要な勉強とは

入学選定において私立と大きく異なる公立中高一貫ですが、対策としてはどんなことが必要でしょうか。

まずは学校の成績が大切です。教科書の内容がしっかり理解出来ていることが必要なのは当然で、ここについては出来ていなければ提出が必要となる報告書でもボーダーから外れることとなります。

私立と異なりものすごく込み入った計算問題や小学校のレベルを超えた(中学校レベル)ものは出題されませんが、私立難関校と同じくらいの計算力は必要ですし早さも重要です。適性検査では2つか3つの大問だけが出題されますが、その1つ1つが膨大な量の資料となっており「素早く読んで内容を理解する」力が最低限必要です。漢字力や語彙力も難関レベルの知識が必要となります。表やグラフ、実験結果や引用文などの資料を読み取る・分析する・まとめるという力も必要です。

 

教科試験ではないということは、逆に言うと大問別に「人文系」「理数系」などテーマは分かれますが1つの大問の中に国算理社全ての要素が含まれるということです。他教科の融合問題や、国際問題・環境問題・生物多様性などの現代社会における様々な内容が出題に反映されることも多くあります。

 

公立中高一貫校独自の対策は、塾でも通信教育でも5年生からというところがほとんどです。それは、小学校で学ぶ範囲を習得していなければ適性検査を解くことは出来ず、4年生までは過去問に取り組むことはほぼ困難だからです。逆に言えば5年生の早い段階までに小学校6年生の教科書レベルを終えておくことが望ましく、そうすれば5年の夏休みから適性検査の過去問に取り組み始めることが出来ます。適性検査だけではなく、作文などその他必要な対策にも力を入れることが出来ますね。

 

このように適性検査は内容が特殊である為、私立校の勉強をしている子が併願しようとしてもまず不可能であると言われてきました。しかし最近では教科試験以外に適性検査の様な大問を出題する私立校も増加しており、当然私立を目指す子がその対策を行うことによって両方合格するケースも増えてきています。

中高一貫校の人気が高まるにつれ、形態にとらわれず合格が困難になってくるのは必至でしょう。

 

 

公立中高一貫への対策については、出題レベルが小学校範囲内であることから「5年生からの対策で十分」と唱える方も多くいます。しかし人気や倍率が高まるにつれ難易度が高まっていること、私立勉強をしている子の併願者が増加していることから、特に対策を取らずに高学年から合格するということは困難になっています。実際偏差値も私立の難関校とそん色ない学校が増え、都内で最も人気の高い公立中高一貫校では御三家と言われる学校と同レベルとなっています。

早い内から基礎学力を磨くことで、高学年になった時の選択の幅が増えると感じます。低学年であっても親が早めの情報収集を行うことが大切です。今後も多様化する教育の在り方について、常にアンテナを張っておくといいですね。


【この記事も読まれています】
ブックマーク LINEで送る

この記事を書いたライター

専業主婦で1児男児の母。35歳で子供を授かり育児奮闘中です。出産の痛みに怯えていましたが、案ずるより産 むが易し。産むのは一瞬でした。しかし産んでからは体力勝負。待ちに待った可愛いわが子であっても思っていたのと違うと悩むことも多いです。子育てのかたわら、タティングレースのアクセサリーを作ってWEBや委託にて販売しています。これからお子さんを持とうという方たちへ、大変ながらも楽しい育児をお伝えすることで少しでも参考になればと思いますのでよろしくお願いいたします。◆ブログhttp://ameblo.jp/bettymoca ◆Facebookhttp://www.facebook.com/carinofilo
  • Grapps
  • 子育て
  • 私立と公立中高一貫の違い、中高一貫校のメリットとは?
アプリでGrappsが
サクサク読める♪

5000本以上の記事が読み放題♪悩める女性のバイブルGrappsを 電車の中でも移動中でも快適にチェックすることができます。