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2020年08月13日更新

自由研究に取り組もう!優秀作品を紐解いて自由研究の価値を知ろう

2020年はコロナによる休校の影響で夏休みを短縮する自治体がほとんどです。例年30~40日ある夏休みですが、2~3週間程度となるところが多い様です。長い夏休みだからこその宿題、特に自由研究やポスターや俳句などのコンクールについて、こういった背景を受けて無しになったり任意で提出を求めたりするという学校が増えています。

しかし自由研究には子どもの探求心を高め形にするという面があります。短い夏休みでも何かに取り組む姿勢は大切です。自由研究の優秀作品のポイントをご紹介するので、参考にしてみましょう。

自由研究の始まった背景

自由研究は、大正時代に新しく誕生した新教育の学校での子ども達の関心と体験に重きをおいた学習活動の時間が源流だと言われており、100年以上の歴史を持っています。

学習指導要領に登場するのは1947年(昭和22年)で、「児童の個性の赴くところに従って、それを伸ばしていく」という理由で当時は小学4年生から中学生の教科として行われていました。しかし、4年後の学習指導要領の改訂では、教科としての自由研究は消滅しています。その後、クラブ活動や学級会など、教科以外の活動で個々の興味や能力を伸ばし育てるという方向へシフトしていきます。

 

現在文部科学省では、「夏休みの宿題として取り組ませる学校があることは承知しているが、学習指導要領で規定しているわけではないので、自由研究を課すか課さないか・内容や量についても各学校が決めるもの」と位置付けています。国としては指定していませんが、自主性や問題解決能力を育てることを目的として定着してきました。自由研究では、最初から最後まで完成させるという経験や、それにより得られる達成感により「個」の力を高めることが出来るのです。

自由研究コンクールに入賞するポイントとは

自由研究は、各分野でコンクールなども開かれています。学校の課題として終わらせるのではなく、どの様に評価されるのかを試す為に挑戦してみるのもいいですね。

コンクールに入賞するような優秀な自由研究作品には、共通点がある様です。どんな特徴があるのでしょうか。

 

・時間をかけている 

最近では自由研究キットなどが発売されたり、「1日で出来る自由研究」などを強調して紹介されたりするものもありますが、入選する様な自由研究には時間がかかっています。夏休みが入ってからではなく夏休みが始まる数ヶ月前から研究を始めているものがほとんどです。何年もかけて同じ研究を発展させているものもあり、1つのテーマに対して取り組み続けることが出来たという継続力を評価されることも多いようです。

例えば3年間毎日天気の観測をしたという研究が賞をもらったこともあります。当然資料は膨大な量であり、その子は小4から3年間連続で入賞しました。「夏休みの宿題だから夏休みだけやればいい」という態度ではなく、毎日継続したことの意義を評価されているのでしょう。

 

・研究動機が楽しい 

自由研究のコンクールは、主催するところにより規模の大小などは様々ですが、どのコンクールにおいても「子どもに研究の楽しさを知ってほしい」という目的があります。その為、子どもの研究動機が楽しいものであると、高い評価を得ることが出来ます。どんな時に、なぜ、その研究を行おうと思ったのかという動機を楽しく詳しく書くことが出来るといいですね。

 

・心から楽しんでいること 

夏休みの課題だから嫌々行う、という自由研究は当然入賞しません。調べたりまとめたりすることを楽しんで行っているものは評価が高くなるでしょう。子ども自身が心から研究を楽しんでいれば、おのずとその中身も興味深く濃いものになっていきます。

研究を行う過程で、次から次に新しい研究内容を思いつくこともあるかもしれません。そういう探求心をうむことが自由研究の本来の目的であり、それを実践出来ているものは入選することにつながります。

 

・研究を発展させている 

コンクールで入選するような自由研究では、市販のキットを使用したものはあまり見られません。キットに頼らない方が明らかに自分の頭を使って研究しているからです。しかし市販のキットで入選している作品もあります。それは応用発展研究が出来ているものです。

例えばよく見かける「つかめる水」のキットですが、水ではない他の液体で色を変えたり、入れる粉を振り混ぜる時間やサイズを変えてみたり、成分について調べるなど、様々な観点で応用させることで発展した研究がされています。キットのまま作って終わるのではなく「こうしたらどうだろう」「入っているものは何だろう」「他にこんなことも出来るかも」など次々と疑問に感じ実践していく研究心が評価されるのでしょう。

また、「たまたま」で起こったことを見逃さずに発展させることも評価されます。変なものが混ざってしまった、落として壊してしまった、などのたまたま起こった想定外の何かを見逃さない観察眼と研究心が大切なのです。

最優秀賞 受賞者が語る、自由研究のコツ

実際にコンクールで最優秀賞を連続受賞している望月麻結香さんが、自由研究のコツについて語っています。彼女は、「海とさかな」自由研究・作品コンクールで4年連続で受賞しています。1年生は「お魚ソーセージ」2年生は「カツオ節」3年生は「海藻」4年生は「シラス」の研究でした。

 

・テーマは自分の近くにあるかもしれない 

1年生の「お魚ソーセージの研究」は、魚を食べることやホットケーキを作ることが好きな彼女が、冷蔵庫の中に合った魚肉ソーセージを見つけて自分で作ろうと考えました。スーパーで魚肉ソーセージに使う魚の種類を聞き、牧場でソーセージ作りを学び、材料を手に入れる為に築地市場にも行きました。色々な魚を使った3種類のソーセージを作って食べ比べたそうです。

 

・外に出ると新たな発見がある 

3年生の「海藻の研究」は、天然のワカメを見るために江の島に出掛けた際、ワカメ以外にもたくさんの海藻を見つけます。その中の1つテングサが寒天の材料であることを聞き「海藻からスイーツが出来るなんて」と驚いたそうです。実際に寒天を作ってみる他に、テングサが肥料にも使われていることも調べました。

4年生の「シラスの研究」でも、シラスを育てたくて水族館や漁協などを訪ねてみました。しかし生きたシラスが手に入らず、シラスの行先を調べる為に「お店探検マップ」を完成させます。店を訪ね歩くことでシラスが人気商品であると知り、過去15年間の漁獲量などを調べました。

 

・写真やグラフで見やすくする 

賞をとる作品と逃す作品の違いは、写真が分かりやすく使われているかどうかです。写真で何を伝えたいのかを明確にし、比較写真であれば同じ色のペンで色を付ける、「人の視線は左上からZの順で動くという法則(視線のZの法則)」を利用して読者のストレスを軽減するなど、工夫をこらしましょう。伝えたいものによってグラフの種類を変えて見せることも重要です。比較や推移を伝える時は「折れ線グラフ」、割合は「円グラフ」、量をまとめる時は「棒グラフ」など効果的に取り入れましょう。

絵も重要で、一生懸命描いた絵は審査員に「楽しい自由研究だった」というメッセージを送ることが出来ます。上手い・下手ではなく、「分かりやすさ」を重視して丁寧に描きましょう。「図」を書く時には図鑑を参考にします。

 

そして、写真や絵をたくさん取り入れるとおろそかにされてしまう可能性がある「文字」ですが、文字をたくさん書くことも大切です。研究にいたった動機や感じたことは、写真だけでは伝わりません。熱い想いを説明文にこめることで気持ちが伝わると同時に読み応えのある研究となります。

 

良い自由研究を行うには、日頃から周囲のものにアンテナをのばしていることが重要ですね。なにげないことが大きな研究のきっかけとなるかもしれません。そしてまとめる際には、気持ちを伝えると共に読み手を考えて作ることが重要だと分かります。

東大生はどんな研究をしていたの?

自由研究なのでもちろん自分が気になったもの、好きなことを掘り下げていけばいいのですが、東大生が子どもだった時にどんな研究をしていたのかは気になります。その着眼点は参考になるかもしれません。

 

・2ヶ月間毎日、朝日新聞の「天声人語」を書き写し、その論評に対する感想文を書いた。(小6)

・海外の絵本の絵を複写し、文を日本語に翻訳した。(中2)

・東海道新幹線の主要駅の車窓から見える景色の違いをビジュアルで見せる研究をした。写真や画像を収集し、実際の地理と同様に写真を配置。自分だけの地図が完成した。(小3)

・着色料を混ぜたゼリーを何層も重ねて地球の層を表現した。

・ニュース番組で世界の絶滅危惧種の動物をしり、ユネスコが公表している絶滅危機度を示したリストを参考にレポートにまとめた。実際動物園で、絶滅危惧種の狼を見に行ったりもした。(小6)

・読んだ本の絵日記をスケッチブックに描いた。上のページに挿絵の写し絵を、下に感想を書いた。

・アリの観察をした。巣穴の周辺に円を描くように砂糖を散布し動きを観察した。(小1)

・紙飛行機を遠くに飛ばすには?という研究をレポートにまとめた。いくつかのパターンで作って飛距離を記録したり、羽根の部分の抵抗を扇風機にあてて調べたりした。(小4)

 

 

子どもの自由研究とはいえ、多くの場合は親も関わる必要があり面倒だと感じる方も少なくないと思います。しかし、4年連続最優秀に輝いた望月さんの両親は「やってみたいと思うことに取り組み、作り上げていく喜びを味わってほしい」と話します。

親が何から何まですぐに手を差し伸べるのではなく、子どもがつぶやいた疑問を聞き逃さない様にし、自ら話す考えを粘り強く待つことが大切だと言います。苦労して仕上げた研究により、確実に子どもは成長します。面倒だ、大変だと懸念せずに、親子で夏の思い出として楽しく取り組んでみてはいかがでしょうか。

筆者の子の学校では任意となっている自由研究ですが、短い時間に工夫しながら何かに取り組んでみようと考えています。これをきっかけに興味が広がり来年・再来年の研究につながることもあるかもしれません。是非親子で自由研究を楽しんでみてはいかがでしょうか。


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この記事を書いたライター

専業主婦で1児男児の母。35歳で子供を授かり育児奮闘中です。出産の痛みに怯えていましたが、案ずるより産 むが易し。産むのは一瞬でした。しかし産んでからは体力勝負。待ちに待った可愛いわが子であっても思っていたのと違うと悩むことも多いです。子育てのかたわら、タティングレースのアクセサリーを作ってWEBや委託にて販売しています。これからお子さんを持とうという方たちへ、大変ながらも楽しい育児をお伝えすることで少しでも参考になればと思いますのでよろしくお願いいたします。◆ブログhttp://ameblo.jp/bettymoca ◆Facebookhttp://www.facebook.com/carinofilo
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