子ども新聞を活用しよう
新聞の気になるところだけをほんの少し読むだけでも、継続することで文字や文章に慣れるという効果があります。しかし新聞を読むことに慣れてきたら、色々な形で活用することでさらに効果が出ます。様々な活用法をご紹介します。
・音読する
新聞に限らず、音読が言語学習に大きな役割を果たしてくれるということは実証されています。小学校の宿題でも、音読させることが多いですよね。新聞は正しい日本語で書かれています。たどたどしくても構わないので声に出して正しい日本語を読むことで、少しずつ日本語の構造を感覚的に理解することが出来る様になります。
音読は、アウトプットする際にも影響を与えます。口に出して耳でも聞くことで、目で読むだけよりも理解や記憶の効果が上昇し、自分で表現する時に自然と口から言葉が出る様になっていきます。
最初の内は1つの記事を決めて親が読んであげるのもいいですね。文字を見ながら親の声を聞くことで、文字への苦手意識が薄れていくでしょう。
・書き写す
書き写しは、文章による表現力や書く力を鍛える為の訓練です。やり方はシンプルで、気になる記事があったらノートに書き写すだけです。音読は口や耳で内容を把握しますが、書き写しは手を動かすことでさらに記憶への効果を発揮します。可能であれば音読と合わせて行うとさらに効果が高まるでしょう。書き写すことが習慣になったら、記事の内容を要約してみると国語力向上に効果があります。記事の感想でもいいでしょう。最初は上手く書けなくても、繰り返すことで段々上達していきます。
→朝日小学生新聞では、天声人語のこども版「天声こども語」が人気で、書き写し専用のノートも販売しています。ニュースや季節の話題について、子ども向けに分かりやすくかかれたコラムです。文字数もほぼ一定なので、習慣として日課に取り入れやすいですね。
「天声こども語」については書き写す以外にもさらにオススメの活用法があります。「わからない言葉の意味を調べる」「タイトルをつけ、要約をする」これを日々行うとかなり国語力が上昇するでしょう、専用のノートでは言葉の意味や要約を書くスペースもあるので、見開きで1つの記事について全て網羅することが可能となっています。
・スクラップする
書き写しは時間もかかり、最初はハードルが高いかもしれません。そんな場合は、気になった記事を切り抜きノートに貼っていくスクラップがオススメです。記事のまとめ方は自由で大丈夫。毎日順に貼っていってもいいですし、好きなジャンル・気になる内容のものがあればそれをまとめていくというのもいいでしょう。記事を選んでスクラップすることで深くその事柄を知ることになり、自分で考える力を養うことが出来ます。
低学年であれば切り抜かなくても「好きな所に印をつけて」と言っておくのもいいですね。好きなペンや色でマークしていく作業は、楽しく感じるはずです。マークが出来たら「どうしてそこに印をつけたの?と聞いてみましょう。
・目につくところに貼る
意識しなくても目に付くと自然に読む様になります。多いのはトイレの壁でしょうか。食卓やホワイトボードに貼るという家庭もありました。子どもが興味を持ちそうな記事を選んで貼るといいでしょう。他にも、身近なくらし・生活ネタは、読むだけで子どもも役立つのでオススメです。実際に行っているご家庭では、半年くらい続けたところで親子の話題に記事の話が出る様になったり、「読んじゃったから早く他の記事に変えて」などと依頼されるようになったりしているとのことです。
筆者にも小学3年生の息子がおり、数ヶ月前から週間の読売KODOMO新聞を購読し始めました。好きな記事があれば集中して読むこともありますし、少し目を通して開かない時もあります。中々習慣とはなっておらず、声をかけたり目につくところに置いたりしてやっと手にするという感じです。週4つの時事ワードをスクラップしていますが、子ども自身がやっているわけではないのであまり興味を持たず、見てくれることはほとんどありません。
現時点では新聞に慣れてくれればいいという感じですが、毎日見る習慣に徐々になってほしいと思っています。その為の工夫をこれからしていかなければいけないと思いました。好きな記事は集中して読むので、スクラップや音読を少しずつ取り入れていこうと思います。
記事内でも言いましたが、大人の私が読んでも興味を持つ記事が多く、分かりやすいのでかえって好んで読むこともあります。子どもの成長だけではなく親子で楽しめますので、まずは購読にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
【この記事も読まれています】