中学受験を考えた時、まずやることとして思い浮かぶのは、塾に通うということではないでしょうか?確かに受験を考えている小学生の大半が塾に通っているのは事実です。しかし、塾に全く通わずに受験に挑む家庭も少なくありません。通塾せずに受験に挑むメリット・デメリットや、そのために必要なことはどんなことなのでしょうか。
<目次>
私立受験者の8割以上は通塾している
中学受験を考えていない家庭の通塾率も増加している中、受験を考えている家庭で受験対策を「塾のみ」と回答した人は77.5%となり、「塾」と「家庭教師か通信教育のかけもち」と回答した人を含めると8割を超えます。公立中高一貫校の受験者も「塾のみ」「塾と通信教育のかけもち」と回答した人が合わせて60%にのぼりました。
また、通うとするといつからというタイミングも気になるところですが、新小4になる前の2月(3年生の2月)が最も多くなります。理由としては、多くの進学塾のカリキュラムがそのタイミングで始まるということと、成長の節目である「9歳の壁」と呼ばれる時期に勉強を開始しようという家庭が多いことが考えられます。
さらに、4年生からは学校の総授業時数が増えることも理由の一つとなります。しかし、3年生の終わりで必ずしも受験を考えているとは限りませんし、5年生、6年生からの通塾では絶対に遅いということもありません。長く通えば当然その分の費用がかかりますし、長期間の通塾により塾疲れが出てしまう可能性もあります。塾に通うと決めた場合、いつから通うかについては家庭の事情や本人の性格・状況なども考慮して決めましょう。
塾なし受験のメリット
塾に通わず自宅で勉強する場合、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。まずはメリットを見ていきましょう。
・費用が安くすむ
塾に通うと毎月1~4万円程度の学費がかかります。さらに季節講習、定期テスト、施設使用料などが追加されるため、年間100万かかるケースもあります。自宅学習の場合は書籍代がかかる程度です。選択して模試を受験、通信講座を受講するなどの場合でも、通塾することを考えればかなり出費を抑えることが可能です。
・自分に合ったペースで勉強できる
集団塾の場合、決められた時間でカリキュラムをこなす必要があるため、個々のレベルや理解度の違いは基本的に考慮されず授業が進んでいきます。ついていけない場合はどんどん遅れをとることになり、通うことが苦痛になるケースも少なくありません。
また、カリキュラムの関係で自分が志望する学校には必要のない単元が含まれていることもあり、その時間が無駄になってしまいます。難関校ではなく中堅校を狙う場合には、むしろ自宅での学習に特化した方が効率良く学ぶことが出来るケースも多いのです。
・時間を有効に使える
通塾する際には、決められた時間に塾まで通う必要があります。近くに通う塾がない、難関校の特進クラスなどに通いたい、という場合には電車やバスを利用して通う場合もあり往復でかなりの時間がかかります。通塾がなければ時間の制約がなく有効に使うことができ、他の習い事などを平行することもしやすいでしょう。
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