子育てや家事の負担が重くのしかかり、パートナーに対してそんな孤独や不満を抱いたことはありませんか?
頼りたくても頼れない、期待すればするほどがっかりしてしまう。
そんな経験を重ねるうちに、「もう何も期待しない方が楽だ」と、心を閉ざしてしまう方もいるかもしれません。
今回はそんな悩みを抱える一人の女性の体験談を通して「頼れない人との付き合い方」について考えてみましょう。
まるで子どもが増えたみたい…
娘がインフルエンザにかかり、高熱を出してしまった日のことです。
病院で薬をもらい、ようやく眠ってくれた娘のそばを離れることができず、私もへとへとになっていました。
その日の夜、仕事から帰ってきた夫に、「ごめん、お風呂に入りたいから、少しだけ娘のそばについててくれる?」とお願いしました。
夫は「わかったよ、任せて」と快く引き受けてくれたので、私は急いで浴室へ向かいました。
短い時間で済ませ、そっと寝室に戻ってみると、信じられない光景が目に飛び込んできました。
娘の隣で、ぐーぐーと大きな寝息を立てて眠っている夫の姿があったのです。
しかも、マスクはなぜか目の位置までずり上がっているという、どこか滑稽で、あまりにも情けない姿でした。
一瞬、怒りがこみ上げてきましたが、それ以上に「ああ、やっぱりこの人は頼りにならないんだな」という呆れが心を占めました。
娘の病気の心配もせず、ただ隣で眠っているだけの夫。
まるで、もう一人子どもが増えたような気持ちになり、私はそっとスマートフォンを取り出しました。
その時の夫の情けない姿を証拠写真として撮影し「何かあったら、この写真を盾に文句を言ってやろう」と決心したことを覚えています。
この一件から、私は夫に何かを期待することをやめました。
困ったときは実家の母に連絡したりと、自分なりの対処法を見つけたからです。
あの時感じた夫への失望は、私に「本当に頼るべき人は誰なのか」を教えてくれたのだと思います。
(42歳/女性)
最後に
子育てや家事の負担が重なり「なぜ私ばかり…」と孤独を感じることはありませんか?
頼りにならないパートナーを見て、失望や怒り、そして諦めを抱えている方もいるかもしれません。
しかし、今回の体験談から「頼れない人を変えようとするのではなく、他の方法を探ること」です。
現状だけで判断せず、新しい視点を持つことも大切になるため、以下のような3つの方法を試してみるのもいいでしょう。
- 具体的に何をしてほしいか、いつまでにやってほしいかを明確に伝える
- 希望を伝える際は、「〇〇してほしい」という希望だけでなく「〇〇のために」という理由も添える
- 自分の親や友達、公共サービスなど第三者の協力者を頼る
もし今あなたが、同じように無理を重ねているのなら、まずは「誰となら支え合えるか」を見つめ直すことから始めてみてください。
信頼関係は、無理に築こうとするものではなく、互いの理解と余裕の中で育まれるものです。
あなたが新たな安心を求めることは、諦めではなく、自分を大切にする勇気ある一歩です。
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに記事化しています