結婚は、愛するパートナーと家族になる素敵な一歩。
しかし、同時にパートナーの家族とも関わりを持つことになり、少なからず「人間関係」の悩みも出てくるものです。
特に嫁姑問題は、多くの人が抱える普遍的なテーマではないでしょうか。
「どうして私にだけこんなに冷たいんだろう…」と、一人で悩んでいませんか?
今回は、そんな悩みを抱えながらも、家族の温かさを取り戻した女性のお話をお届けします。
嫁イビリがひどい義母
毎年夏休みになると、私たちは夫の実家に帰省するのが恒例でした。
子どもたちは大喜びでしたが、私にとってその期間は憂鬱でしかありませんでした。というのも、お義母さんは私が嫁いだ当初から、なぜか私にだけ冷たく当たるからです。
ある日、お義母さんの家の台所でお手伝いをしていたときのことです。
夕食の準備で使う調味料を買い忘れてしまい「ごめんなさい、調味料買い忘れちゃいました…!」と伝えたところ、お義母さんは「はぁ!?」と声を荒げました。
子どもたちの目の前で「こんなこともろくに出来ないのか!」と、想像もしていなかった言葉を浴びせられた私は、呆然とするしかありませんでした。
大好きな娘たちが悲しい顔をしないように、私は必死に笑顔を作って「大丈夫だよ」と我慢しました。
しかし別の日、お義母さんの機嫌が悪かったのでしょう。
「嫁失格だから、この家から出ていきなさい!」と私に怒鳴りつけてきたのです。
それを見ていた娘は…
その時でした。いつもは温厚な娘が、お義母さんに「おばあちゃん、やめて」と静かに言い放ったのです。
そして「これ以上お母さんに強く当たるなら、私たちもう二度とここには来ないよ」と、力強く言ってくれました。
その一言を聞いたお義母さんは、普段は目に入れても痛くないほど可愛がっている孫娘に注意され、絶句していました。
そして、これまでの自分の態度を反省したのか「ごめんなさい…」と私に謝ってくれたのです。
娘が放ったその一言は、私だけでなく、お義母さんの心にも届いたようでした。
それ以来、お義母さんは私に優しく接してくれるようになり、本当に家族になったような気がしています。
最後に
義母との関係に悩んでいるとき「私だけが我慢すればいいんだ」と一人で抱え込んでしまうことは、誰にでもあることかもしれません。
しかし、その我慢が続くことで、いつか心が壊れてしまうのではないか、と不安になることもありますよね。
この女性は、子どもたちの前で傷つけられたにもかかわらず、ぐっとこらえました。
でもその姿を一番近くで見ていた娘が、我慢の限界をこえて怒ってくれたからこそ、家族の絆が深まったのです。
もしあなたが今、パートナーの家族との関係に悩んでいるなら、まずは勇気を出して自分の心をパートナーや親戚など第三者に打ち明けてみましょう。
どうすれば良いかを話し合い、協力して解決策を探していくことが第一歩です。
それでも状況が改善しない場合は、帰省の機会を減らすなど、物理的な距離を置いてみるのもいいでしょう。
もしそれも難しく、顔を合わせる頻度を減らせない場合は、心の境界線を引くことを試してみるのも良いかもしれません。
たとえば、お義母さんに何か言われても、すべてを真に受けず「そういう考え方もあるんだな」と割り切って受け流すようにするのも一つの方法です。
そして、あなたにとっての理想の家族像を一度じっくりと見つめ直してみてください。
相手を思う優しさも、自分を守る勇気も、どちらも同じくらい大切なものです。
我慢の上に成り立つ関係ではなく、心から安心できる距離感を、自分自身の手で選んでいきましょう。
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに記事化しています