体調が悪いとき、大切なパートナーに優しく甘えたいと思う一方で、その言動に「あれ?」と違和感を覚えたことはありませんか?
特にお互い余裕がないとき、想像もしなかったパートナーの言動に、戸惑ったり、悲しくなったり…。
今回は、そんな夫婦のすれ違いから見えてくる、本当の思いやりの形について考えていきます。
思いやりのない夫の行動に…
私がある日、高熱を出して寝込んでいた時のことです。
当時1歳だった娘は、私の体調不良が分からず、ただただ泣いてばかりいました。
そんな娘に夫が「大声で泣くな!」と怒鳴ったのです。
娘はさらに驚き、悲しそうに大号泣。
娘の泣き声の3倍以上もの大声で怒鳴り散らすこと30分近く。
私は頭がキーンと痛み、めまいが激しくなり、吐きそうになりました。
そんな修羅場のようなタイミングで、私の父が家へ帰ってきました。
父が娘を抱きかかえてあやしてくれた途端、娘はすぐに泣き止みました。
しかし、夫の次の言葉に、私は耳を疑ったのです…。
「なんで俺が抱っこしても泣き止まへんくせに、ジジィが抱っこしたら泣きやむねん!」
私の父であり、夫にとっては義父である人を「ジジィ」呼ばわりする夫の言葉に、私は衝撃を受けました。
このままでは、今度は夫と父との喧嘩が始まってしまう…
そう思った私は、慌てて「今夜の夕飯買ってきてくれない?」と、夫を外へ向かわせました。
わざと遠いスーパーのチラシを渡し、少しでも長く一人になってほしかったのです。
夫がいなくなり、家には静かな時間が流れました。
しかし、戻ってきた夫が買ってきたものを見て、私はさらに愕然。
買ってきたのは1歳児が食べられないような固さのせんべいや、ガム、ポテトチップスなどの大量のお菓子ばかりでした。
体調が悪くて倒れそうな私、夫の子守りでは泣き止まない娘、そして何の役にも立たない夫。
私は夫と結婚したことをこの時、少し後悔してしまいました。
(26歳/女性)
最後に
誰かが体調を崩したとき、家族の真価が問われることがあります。
今回の体験談のように、パートナーが思いがけない言動を見せ、失望してしまうこともあるかもしれません。
しかし、そんなときこそ、私たちはパートナーの心の奥底にある、隠された不安や焦り、不器用な愛情に目を向けてみる必要があるのかもしれません。
今回の体験談が教えてくれるのは、夫婦の間に存在する「心の距離」です。
お互いに助けを求め、支え合うことが、どれほど大切か改めて考えさせられます。
もし、あなたがパートナーとの関係に違和感を抱いているなら、以下のことを試してみてはいかがでしょうか。
- 相手の視点に立って、どのような感情が隠されているのか想像してみる。
- 我慢せず「こうしてほしい」と具体的に伝えてすれ違いを減らす。
- 「こうあってほしい」という期待を一度手放して、お互いの不完全さを受け入れる。
この体験談が、夫婦のコミュニケーションを見つめ直すきっかけとなり、より深い信頼関係を築くための一歩になることを願っています。
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに記事化しています