夫から投げかけられる、さりげない否定の言葉。
一度なら聞き流せても、毎日のように繰り返されると心はじわじわと削られ、気づけば息苦しさに押しつぶされそうになります。
「私がもっと頑張ればいいんだ」そう思い込んで、自分を責めてはいませんか。
いつの間にか笑顔が減り、心が疲れきってしまっているかもしれません。
今回は、ある女性の体験談を通して“心をすり減らさないための自己防衛術”を紹介します。
結婚後…豹変したモラハラ夫
結婚して数年が経つ頃から、夫は私のすることなすことに文句を言うように。
「そんなこともできないの?」「もっとちゃんとやれよ」
仕事や家事だけでなく、私の行動にまで口を出されて、日常が息苦しくなっていきました。
気がつけば、私は常に夫の顔色を窺い、次に何を言われるのだろうと怯えるようになっていました。
そんなある休日、夫は「友達と遊んでくる」と私を残して出かけていきました。
静まり返ったリビングで、私は「もう、夫の言葉に心を振り回されるのは終わりにしたい」と感じたのです。
そこで始めたのは、直接的な攻撃ではなく、生活の中に細かい不便を仕掛ける「小さな仕返し」でした。
夫がいつも使うマグカップを少し奥にしまったり、専用タオルの定位置をこっそり変えたり…
洗濯物の干し方を少し工夫したりして、少しだけ手間をかけさせるのです。
最初は何も気づかない様子でしたが、数日すると「あれ、リモコンどこだっけ?」「タオルは?」と尋ねる回数が増えました。
そのたびに私は、にっこり笑いながら「いつもと同じ場所だと思うけど、どうしたのかな?」と返すだけ。
直接の反撃ではありませんし、夫の性格が変わることもありませんが…。
それでも、普段偉そうにしている夫をコントロールしているような感覚に少し気持ちが楽になりました。
(33歳/女性)
最後に
夫からの否定的な言葉を浴び続けるうちに「自分が至らないからだ」と、いつの間にか自分自身を責めてしまっている…。
そんな息苦しさを感じている方は、決して少なくないかもしれません。
ですが、相手を真正面から変えようと奮闘するだけが、唯一の道ではないのかもしれません。
もし今、あなたが同じような悩みを抱えているのなら、ご自身の心を守るためにこんなことから試してみませんか。
- 「心の距離」を意識する。相手の不機嫌な空気を感じ取ったら、意識的にその場を離れてみましょう。
- 「ご褒美時間」を作る。自分を労わる小さな習慣が、心のハリを取り戻してくれます。
- 「記録」を残す。日々の言動をメモや録音で記録することで、今後の安心材料になる場合も。
あなたの心を守れるのは、他の誰でもなく、あなた自身です。
自分を大切にするための第一歩を、今日からそっと踏み出してみましょう。
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに記事化しています