新しい家族との関係は、期待と少しの緊張が入り混じるものです。
特に、結婚したばかりの頃は、義家族との間に壁を感じてしまうこともあるのではないでしょうか。
親切にしようと努力しても、どこかぎこちなさが残り、つい身構えてしまうこともあるかもしれません。
今回は、義母との間に深い溝を感じていた女性の体験談です。
厳しい義母
結婚したばかりの頃、義家族との関係は正直ぎこちないものでした。
特に義母は厳しい人で、会うたびに「家事はちゃんとできてるの?」「うちの息子を頼りないって思ってない?」と、まるで監視されているように感じました。
「完全に敵だ…」と思っていたのです。
ある日のこと、私は職場でミスをしてしまい、ひどく落ち込んでいました。
夫に愚痴をこぼすと、夫はスマホを見ながら「そんなの大したことないよ、気にしすぎ」と軽く流すだけでした。
私は思わず涙を流し「あなたはいつもそう…」と声を荒げてしまったのです。
翌週、義母から突然「ちょっと会えない?」と連絡があり、私は覚悟を決めました。
どうせまた責められるのだろう。しかし、カフェでいざ義母と向かい合うと、真剣な目をしてこう言われたんです。
「この前、あなたが泣いていたでしょう。あの子は優しいけれど、気づかないことも多いの。あなたが苦しいときは、私にも頼っていいのよ」
私は一瞬、耳を疑いました。
敵だと決めつけていたため、私を慰めてくれる義母に驚きが隠せませんでした。
義母は続けて「私も結婚したての頃は同じように泣いていたの。だから、あなたの気持ち、痛いほどわかるのよ」と微笑んだのです。
その優しい言葉に、涙が止まりませんでした。
それからというもの、義母は私に料理のコツを教えてくれたり、夫への接し方をアドバイスしてくれたりと、まるで第二の母のように支えてくれる存在に変わりました。
(23歳/女性)
最後に
義母の言葉や態度に違和感を覚えたとき「合わない人」「自分の敵だ」と決めつけたくなることは誰にでもあります。
ですが、その違和感が本当に悪意から来ているのか、少しだけ立ち止まって考えてみることも必要です。
義母が発する厳しい言葉の裏には、距離を詰めようとする不器用な努力が隠れている場合もあります。
まずは、義母の言動を一つずつ事実として整理してみましょう。
そのうえで「自分がどう受け取ったか」ではなく「義母はどういう意図で言ったのか」を冷静に想像してみると、見え方が変わることがあります。
義母は本当に敵なのか。
その答えは、相手をどう見つめ直すか、自分がどう一歩踏み出すかにかかっているのかもしれません。
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに記事化しています