翌日の家事を少しでも楽にしようと、時間をかけて作った作り置きのおかず。
そんなささやかな努力が、夫の無神経な行動によって一瞬で台無しにされてしまった経験はありませんか。
怒りを通り越して、深い徒労感に襲われることもあるでしょう。
今回は、お弁当用に用意していたおかずを夫に食べられてしまった女性の体験談を紹介します。
この出来事から、家庭内での無用な怒りを減らし、日々の生活を前向きに過ごすためのヒントを探っていきましょう。
翌日のお弁当用に唐揚げを…
我が家の子どもたちは全員がお弁当。
4人分となると、作るのも結構大変です…。
そこで、少しでも時短に!と、翌日のお弁当に入れるために、いつもより多めに唐揚げを準備していました。
醤油と生姜とはちみつで下味をつけ、片栗粉でカラッと揚げて、揚げ色も完璧。
「自分でも食べたい!」という気持ちをぐっと抑えつつ「これは明日の分だから」と心の中で言い聞かせ、冷蔵庫にしまいました。
ところが、その夜。
私がお風呂から上がると、先にあがった夫が首からタオルをかけ、ビール片手に唐揚げを食べていたのです。
「それ、明日のお弁当用なんですけど!なんで食べてんの???」と激怒しながら叫ぶ私。
しかし夫は「そんなんしらねーよ、かいてねーし」と悪びれる様子もなくそのまま完食。
明日の朝の私の余裕が、夫の胃の中へ消えていくのを目の当たりにしながら、怒りが込み上げました。
普通ならここで「ごめん、知らなかった」となるところじゃないですか?
でも夫は違います。
悪びれる様子もなく平然としていて、むしろ私の言葉に苛立った感じさえ漂わせています。
そもそもさっき夕食を食べたばかりなのに、なぜ残しておいたものを勝手に食べるのか。
せめて「食べていい?」と聞くとか…。
腹は立ちましたが、ケンカに発展させたくなくて、反論はしませんでした。
結局、翌朝は朝から唐揚げを作る元気も余裕もなく、お弁当は冷凍ハンバーグに。
今度からは、作り置きには【お弁当用、食べるな】と書いておこう、と心に決めた出来事でした。
(43歳/女性)
最後に
翌日の家事を楽にするために作った作り置きが、夫の無神経な行動で台無しにされると、努力をないがしろにされたようで深い怒りに襲われます。
大切なのは、怒りを溜め込むのではなく「どうすれば未然に防げるか」という前向きな対策に切り替えることです。
例えば、体験談のように「お弁当用」と書いた付箋を貼るなど、誰が見てもわかる物理的な対策は非常に有効です。
また「明日の分だから冷蔵庫に入れておくね」と事前に声をかけたり、冷蔵庫に「作り置き専用スペース」を設けたりと、家族でルールを共有することもすれ違いを防ぎます。
相手の善意に頼るのではなく、仕組みで解決すること。
それが怒りを最小限に抑え、穏やかな家庭を保つための賢い選択です。
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに記事化しています