近しい関係である義家族だからこそ、デリケートな健康上の問題を打ち明けるのは、勇気がいるものです。
相手を思いやる気持ちが、かえって自分を追い詰めてしまうことも少なくありません。
この記事では、義母に訴えを理解してもらえず悩んだ女性の体験談を通して、デリケートな問題を抱えながらも義家族と良好な関係を築くためのコミュニケーション術を紹介します。
そばつゆを避けていた嫁
私には持病があり、医師から食事の指導を受けています。
特に、そばつゆなどに含まれる昆布だしや海藻類の摂取を、なるべく控えるようにと言われていました。
最近、義母は毎週のように私を外食に誘うのですが、行くお店は決まってお蕎麦屋さんだったのです。
もちろん、病気のことは前もって義母に説明してあったのですが「私がお店決めるわね!」と、いつも一方的に決められてしまうため、断ることもできませんでした。
私の病気のことを説明し直しても、義母は「そんな一食くらいじゃ大丈夫でしょ」と言って、気にも留めてくれません。
しまいには「それとも私とご飯を食べたくなかったの?」と不機嫌な表情で言われてしまい、私は返す言葉もありませんでした。
病気への理解がない義母
結局、私は義母に勧められるまま、体に良くないとわかっているお蕎麦を口にしてしまいました。
案の定、その後病院の検査で数値に異常が見つかり、医師からも注意を受けることに。
体調の悪い状態が続き、気持ちまで沈んでいきました。
そんなとき、変化に気づいた夫が「最近、調子悪いね。どうしたの?」と心配そうに声をかけてくれたんです。
私はこれまで悩んでいた義母との食事のことを、思い切ってすべて報告しました。
すると夫は「挨拶したとき俺も説明したのに母さんなに考えてんだよ!」と義母を一喝。
驚いた義母は真っ青になり「ごめんなさい!」と、ようやく謝罪してくれました。
自分の体のことなのに強く言えなかった私を守ってくれた夫に、心から感謝した出来事です。
最後に
デリケートな健康問題について、義家族に理解を得るのは、精神的にも大きな負担がかかります。
義家族の行動があなたの健康状態を無視したものであるのならば、今後の生活に深い溝が生まれてしまう可能性があります。
だからこそ、感情に任せて不満をぶつけるのではなく、夫から義両親にあなたの健康の重要性を伝えてもらう等の工夫をしてみましょう。
具体的には「医師から食事について指導されており、守らないと体に悪影響が出てしまう」という事実を、客観的に説明してもらうのが有効です。
あなたの意思を伝えることが、状況を好転させる鍵となります。
我慢するのではなく、積極的なコミュニケーションを心がけることが、自分自身と家族との未来を守ることに繋がるのです。
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに記事化しています