子育てにおける価値観の違いは、ときに深い溝を生むことがあります。
特に義家族からの善意によるアドバイスが、あなたの心を深く傷つけてしまった経験はありませんか。
大切な我が子を守りたいという強い思いと、家族との関係を壊したくないという願いの間で、ひとり悩んでしまうのはとても辛いことです。
この記事では、大切な我が子とあなた自身を守るための対話のヒントを紹介します。
初めての育児中に義実家へ
出産して間もない頃、私は初めての育児に戸惑いながらも、必死にまだ幼い息子のお世話に向き合っていました。
ある日、夫の実家に顔を出したときのことです。
まだ生後2ヶ月の息子は、慣れない環境と人の多さに驚いたのか、突然大きな声で泣き出しました。
私はすぐに抱き上げ、背中をとんとんしながら必死にあやしました。
そのとき、義母が「そんなに抱っこしなくていい!抱き癖がつくから、泣かせておきなさい」と言ったのです。
耳を疑うような言葉でした。
首も座っていない小さな命を泣かせたままにするなんて、私には考えられません。
思わず「今はまだ幼いので…」とやんわり返しましたが、義母は「昔はみんなそうだったのよ」と笑っていたんです。
私は義母のその言葉を聞いて、悲しい気持ちでいっぱいになってしまい…。
しかし、その場では言い返すことができず、ただ息子をあやし続けることしかできませんでした。
そこで帰宅後に夫に相談することにしました。
すると夫は「お袋は昔のやり方しか知らないから」と軽く受け流されてしまったんです。
それ以来義母の前で息子が泣くと、義母からまた同じことを言われるのではと身構えてしまうようになりました。
今でもあのときの言葉が耳に残り、忘れることができません。
(42歳/女性)
最後に
義家族からの言葉に傷つく経験は、誰にでも起こり得ることです。
我が子を思う気持ちが強いからこそ、育児方針のすれ違いから生まれる言葉は、心に重く響いてしまうものです。
夫に相談しても状況が変わらないと感じたときは、思い切ってあなた自身が直接義家族に伝える勇気を持つことも大切です。
大切なのは感情をぶつけるのではなく「子どものためにこうしたい」という思いを落ち着いて言葉にすることです。
たとえば「泣いても安心できるように抱っこしてあげたいんです」とやわらかく伝えれば、否定ではなく「お願い」として届きやすくなります。
相手の言葉をすべて受け入れる必要はありませんが、伝え方ひとつで雰囲気は変わります。
母としての思いを大切にする姿勢を直接伝えることが、義家族との関係改善へとつながるのです。
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに記事化しています