新しい命の誕生を心待ちにする時間は、喜びに満ちあふれています。
しかしその一方で、心と体は繊細で、小さな不安が絶えない時期でもあります。
そんなかけがえのない期間に、最も信頼したい夫からの心ない一言や行動は、深く心を傷つけるものです。
妻が孤独に抱え込むことなく、夫婦で共に出産を乗り越えるにはどうすればいいのでしょうか。
この記事では、出産予定日に起きた、ある夫婦のすれ違いに関する体験談を通して、二人が心を通わせ、協力して出産を迎えるための心構えを紹介します。
出産を心待ちにする妻
これは、第一子の出産予定日。
出産を楽しみにしていたので、私は「今日産まれるかな?」とワクワクしながらその日を迎えていました。
そんな私の元に、夫から一通のメッセージが届きました。
「今日飲みに行ってくる」
一瞬、意味がわかりませんでした。
まさか、出産予定日だということを忘れているのでしょうか。
これは「行ってもいい?」という相談ではなく、決定事項の報告なのだと理解し、私はすぐに夫へ電話をかけました。
「どういうことなの」と問い詰める私に、夫は悪びれもせずにこう言いました。
妻の出産予定日に飲みに出かける夫
「だって、まだ産まれる気配ないんでしょ?大丈夫だよ」
「まあ最悪、うちの母さんに電話すれば病院に連れてってくれるよ」
その言葉の軽さに、私は心の中で「はぁ?この人なに言ってんの?」と失望してしまいました。
自分が飲み会に行きたいがために、あまりにも無責任なことを言う夫。
私をほったらかしにして、夫だけで楽しむつもりなのかと思うと怒りと呆れが込み上げ、相手をするのも嫌になり、つい「めんどくさ」とつぶやいてしまいました。
するとその声が聞こえたのか、夫が「なにー?」と問いかけてきましたが、私は「もういい」とだけ告げ電話を切ったのです。
結局、娘が産まれたのはその一週間後のことでしたが、この出来事は今でも思い出すだけで腹が立ちます。
「妊娠中にされた仕打ちは一生忘れない」とよく言いますが、本当にその通りだと実感しています。