家庭のお弁当には、作る人の愛情や工夫がたっぷり詰まっています。
ところが時には、その思いやりが思わぬ波紋を呼ぶことも…。
今回紹介するのは、クールな夫のプライドが大きく揺らいでしまった、ちょっと笑える夫婦の体験談です。
クマさんのお弁当を作った妻
先日、息子が楽しみにしていた遠足がありました。
リクエストは、可愛らしいクマさんのいなり寿司弁当。
息子の喜ぶ顔が見たくて、私は何度も練習することにしました。
その練習台になってもらったのが、夫です。
ある日のお昼休み、そんな練習作のキャラ弁を持たせた夫から「なんだ!これは!!」と写真付きでメッセージが届きました。
まぁたくさんいなり寿司を入れてしまったので、その文句かな…と思い、私はそのメッセージを一旦既読無視しました。
しかしその日の夜、帰宅した夫が大声で私に言ったのは、いなり寿司への文句ではありませんでした。
俺は今、クールで通ってるんだ!
「会社にあんな弁当持って行ったら笑われただろ!?」
あまりに怒る夫に、私は「そんなに怒ること?」と返事したのですが…。
夫は続けて「俺は会社ではクールで通ってるんだ!女性社員にかわいいなんて言われちゃっただろ!」と言ってきたんです。
どうやら可愛らしいお弁当のせいで、夫のクールなイメージが崩れるのが嫌だったようでした。
翌日、夫のお弁当の中身を、白米の真ん中に梅干しが一つだけ乗ったものにしました。
クールな夫にぴったりの、日の丸弁当。
夫の希望に応えつつ、お弁当への文句に対しささやかな仕返しができた、少しスッキリする出来事でした。
最後に
愛情から始まったキャラ弁作りが、まさか夫のプライドを刺激するとは思いませんでした。けれど、お弁当ひとつで夫婦の関係に思わぬすれ違いが生まれることもあります。そんなトラブルを防ぐためには、ちょっとした工夫が大切です。
- お弁当の内容は事前に一言相談する
- 夫の立場や職場環境に配慮したおかずを選ぶ
- 時々は「遊び心弁当」と「シンプル弁当」を使い分ける
小さな気配りで、愛情を込めつつもお互いが気持ちよく過ごせるお弁当時間にできるのではないでしょうか。
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに記事化しています