子育ては、夫婦の協力なくしては成り立ちません。
しかし、ときに相手の行動が理解できず、どうしてこんなことをするのだろうと、戸惑うことはありませんか。
特に、子どものこととなると、その無神経な行動に怒りや悲しみがこみ上げてくることもあるでしょう。
悪気はないとわかっていても、感情的なすれ違いから夫婦の関係に溝が生まれてしまうことも少なくありません。
今回は、子どもに対する夫の無神経な行動に悩んだ女性の体験談を紹介します。
クーラー好きな夫…
夫は元々クーラーが大好きで、家の中をキンキンに冷やしたがる人でした。
「クーラーはつけっぱなしのほうが、かえって節約になるんだよ」と、よく得意げに話していたのを思い出します。
猛暑のある日、私は通院のために、生まれたばかりの息子を、初めて夫に任せて家を出ました。
通院を終え、急いで自宅に帰ってみると、私は信じられない光景を目にしました。
部屋はまさに冷蔵庫のように冷え切っていて、その中で夫は気持ちよさそうに布団を被っていました。
そして、その隣にはシャツ1枚だけしか着ていない息子の姿があったのです。
無神経な行動に…
夫は「かわいいなー」と息子に微笑みかけています。
しかし、自分だけ布団の中で、息子は寒い場所にいさせても平気な夫の様子に私は驚愕しました。
「どうして息子に布団をかけてあげないの?」と、私は夫に問い詰めました。
私の剣幕に驚いた夫は「考えてなかった」と、申し訳なさそうに返答するばかりです。
悪気がないのはわかっていても、私は怒りがこみ上げてきて「父親としての自覚を持ってよ!」と声を荒げてしまいました。
夫は本当に何も考えていなかったのでしょう。
息子を愛する気持ちは本物だとわかっているのですが、私から見るとどうしても斜め上の行動ばかりで、彼の行動を先回りして、私がフォローする毎日が続いています。
子育ては夫婦で協力するものだと改めて感じた、忘れられない出来事です。
最後に
子どものためを思って行動しているのに、なぜか夫との間にすれ違いが生じてしまうのは、多くの夫婦が経験することでしょう。
このようなときには、感情的に責めるのではなく「子どものことをよく考えない無神経な行動」が、いかに子どもにとって危険かを具体的に伝えることから始めてみましょう。
夫に怒りをぶつけてしまう気持ちもわかりますが、それでは夫は責められていると感じ、本当に必要な情報や思いが伝わりません。
たとえば「クーラーを強くかけるときは、赤ちゃんは自分で体温調整が難しいから、タオルケットを1枚かけてあげると安心だよ」などと、具体的な行動を優しく伝えてみましょう。
また「今日は暑いから、こういう服装で過ごさせよう」と、具体的な子どもの世話の仕方を見せることも効果的です。
言葉だけでなく、実際の行動で示していくことで、夫も子育てにおける正しい知識やスキルを身につけ、自覚が芽生えることでしょう。
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに記事化しています