嫁として義実家の集まりに参加する際、誰もが心穏やかな時間を願うものです。
しかし、予期せぬ言動や露骨な差別に直面し、深い傷を負うケースも少なくありません。
なぜ自分だけがこんな扱いを受けるのだろうと、心が揺らぐ経験をしたことがある人も多いでしょう。
今回は、義実家での心ない対応によって傷ついた女性の体験談を通して、自己肯定感をどう守っていくかを考えていきましょう。
食事や生活の場で義家族から受けた嫌がらせ
義実家での親族の食事会に参加したときのことです。
テーブルには陶器の食器が美しく並び、皆が笑顔で料理を分け合い、まさに理想的な家族の光景でした。
しかし、私の前に置かれていたのは皆とは異なる紙皿でした。
一瞬「手違いかもしれない」と思いました。
しかし義母は当然のように「洗いものが増えるから、あなたは紙皿でいいでしょ」と言ったのです。
周囲も特に不思議がる様子もなく食事を続けており、自分だけが紙皿という事実に、深い孤独と屈辱を感じていました。
義母の言葉や態度から、それが配慮ではなく線引きであると感じられたからです。
夫も異変に気づいたようでしたが、親族の集まりで波風を立てることを避け、何も言わずにいました。
私は居心地の悪さに耐えながら、笑顔を作り食事を続けるしかありませんでした。
帰宅後も「なぜ私だけが」という思いが消えませんでした。
この出来事は、義実家での自分の立場や嫁いびりへの向き合い方を考えるきっかけになったのです。
(38歳/女性)
最後に
義実家での違和感は、決して軽視してはいけません。
たとえ悪意のない無自覚な行動でも、心を傷つけるのであれば冷静に整理し、対処することが大切です。
まずは事実を記録し、それを「自分の問題」ではなく「人間関係の問題」として整理することで、自己肯定感を保つことができます。
次に大切なのは夫との連携です。
感情的に訴えるのではなく「私はこう感じた」と伝え、共通の対応方針を持ちましょう。
義実家を変えることは難しくても、夫婦で「ここまで」という線を共有することで、不当な扱いから自分を守ることができます。
違和感を放置せず、心の声に耳を傾けることが、安心できる家庭環境につながるのです。
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに記事化しています