終わりの見えないつわりの苦しみの中、一番に寄り添ってほしいはずの夫から、心ない言葉をかけられた経験はありませんか。
まるで出口のないトンネルを1人で歩いているような孤独と絶望。
その苦しみを軽んじられ、無神経な一言で片づけられてしまったとき、あなたの心は深く傷つき、張り詰めていた糸が切れてしまうかもしれません。
この記事では、つわりの辛さを理解しない夫の一言に絶望した女性の体験談を通して、その苦しみから自分を守るための対処法を紹介します。
つわりに苦しむ妻
これは、私が2人目の子どもを妊娠していたときの話です。
1人目のときもそうでしたが、私は出産するまでつわりが続く体質でした。
2人目の妊娠中も、安定期に入っても吐き気は一向におさまらず、毎日を絶望的な気持ちで過ごしていました。
口にできるのは、りんごかゼリーくらい。
大好きだった甘いものを食べたい気持ちはあるのに、口に入れても吐き気がして精神的にボロボロでした。
「今回も、産まれるまでこの状態が続くのかな…。」
先の見えない日々に、心も体も限界に近づいていたのです。
そんなつらい日々が9ヶ月ほど続いたある日…。
夫の無神経な行動に

夫が私の目の前で、何の気なしにお菓子をポリポリと美味しそうに食べ始めました。
それも9ヶ月もの間、食べたいものを食べられずにいる私の前で。
その無神経な光景に、私は耐えきれず「人の気持ちがわからないの!?」と叫んでしまいました。
そう言い残し、私は2階の寝室に駆け上がってベッドで泣いていたのですが…。
しばらくして、夫が階段を上がってきました。
きっと、さっきのことを謝りに来てくれたのだと思いました。
ところが、彼の口から出た言葉は、私の想像をはるかに超えるものでした。
「もっと大きな病気で苦しんでいる人はたくさんいるよ。つわりくらい、頑張らなきゃ。」
その瞬間、私は「えっ…?」と言葉を失いました。
思いやりの欠片も感じられない夫の一言に、私はただ呆然と立ち尽くすことしかできなかったのです。
最後に
先の見えないつわりの苦しみの中で、夫から放たれた無神経な一言。
その言葉は、あなたの心と体の痛みを否定するようで、深い絶望と孤独を感じたことでしょう。
つわりのつらさを言葉だけで伝えるのは、とても難しいことです。
言葉で伝わらないときは、病院に夫を同行させ、医師や助産師から直接説明してもらうのが効果的です。
専門家の言葉で伝えてもらうことで、感情ではなく事実として受け止めてもらいやすくなります。
つらいと感じる気持ちは、決して弱さではありません。
お腹の子どもと自分を守るために周囲を頼ることこそが、これからの生活を穏やかにするきっかけになります。
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに記事化しています
