妊娠期間は、新しい命を迎える喜びとともに、心身の変化に伴うさまざまな不安や不調を伴います。
そうした時期に、夫の無配慮な言動に苛立ってしまう妻も少なくありません。
今回は、妊娠中に夫の無理なお願いに付き合わせられた女性の体験談を紹介します。
夫のわがままを聞き…
当時の私は妊娠後期に入り、少し動くだけでお腹が張ってしまうような状態でした。
夫と自宅のリビングでくつろいでいると、テレビからゲームの抽選会を告知するCMが流れてきました。
それに気づいた夫がテレビの画面を見て大きな声を上げたのです。
「うわっ!!近くの店じゃん!これ欲しかったんだよ!当日一緒に並んでくれるよな!?」と、興奮して私に迫ってきました。
私は身体が重かったため「ご、ごめん…悪いけど立っているだけでしんどいから…」と、正直に伝えました。
しかし夫は「なんだよ〜いいだろ〜ちょっと並ぶだけじゃんケチだな〜!!」と、不満を言ったのです。
夫の機嫌が悪くなると厄介なので「ごめん、わかったよ、一緒に行くね」と、無理をして同行することにしたのです。
夫は「やったー!これ当選確率が2倍だー!!」と喜びましたが、私は並んでいられるのか不安な気持ちでいっぱいでした。
そして迎えた抽選会当日。
まだ夜明け前にもかかわらず、会場にはすでに大勢の人が集まっていました。
私はその光景に驚きを隠せませんでした。
ちょっと並ぶだけと聞いていたのに、何時間も並ぶことが発覚したのです…
長蛇の列に…

数時間並ぶと、お腹も足も痛くなってきました。
夫もイライラしてきており、なぜか私がなだめる羽目に…
ようやく抽選の順番が回ってきましたが、結局、夫も私も外れてしまったのです。
夫は、そのショックで苛立ちに拍車がかかっているのが見て取れました。
「今日は残念だったね。すごい人の数だったし仕方ないよ」と、夫を慰めたのですが、夫の不機嫌は治りませんでした。
その瞬間「なんで私がここまでしてあげるんだろう?」と違和感を抱いたのです。
数時間も苦労して並び、フォローまでしているのに、感謝もなく不機嫌をぶつけられる現実。
さっきまでの作り笑顔は、一瞬で凍りつきました。
数日後、抽選会の第2弾の開催が告知されたのです。
夫は私に「また一緒に行ってくれるよな!?次は当たる気がするんだな~!」と明るく話しかけてきましたが、私はもう、夫の機嫌に振り回されるのは嫌だと感じ、夫の誘いをきっぱりと断りました。
「え~っ!!なんで!?行こうよ!!行くでしょ!!」と、夫は驚きと不満をあらわにしましたが…
「しんどいし嫌な気持ちになるしいいこと1つもなかったもん!!あなた1人で行ってよね!!」と、はっきりと言い返したのです。
それからは、夫に構わず家でのんびり過ごすようにしています。
夫の機嫌を優先して無理をするのは、もうやめにしました。
最後に
妊娠中の妻の体調を理解してくれない夫の態度に、もどかしい思いや、悲しい気持ちを抱いてしまう方は少なくないでしょう。
夫の不機嫌を恐れて無理をしてしまうことは、一時的な平和をもたらすかもしれませんが、長期的には妻自身の負担となり、夫が状況を理解する機会をも奪ってしまいます。
自分の気持ちや体調を正直に伝えることは、夫婦がお互いを思いやり、健やかな関係を築くための第一歩になるでしょう。
今回のケースのように、夫が妻の体調を軽視するような言動が見られたとき、妻は自分の健康と幸福を最優先にして行動することが大切です。
体調が優れないときに「ごめん、体調が悪いから無理」と、その場ですぐに断ることが重要です。
また、感情的に伝えるのではなく、冷静に「長時間立ちっぱなしだと、お腹が張って赤ちゃんにも負担がかかるから心配なの」といったように、自分の状態とそれに伴う懸念を具体的に伝えるようにしましょう。
今日から、ご自身の気持ちを一番大切にする一歩を踏み出してみませんか。
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに記事化しています
