子どもが要求を通すために、大声で泣いたり、激しくぐずったりする姿を見ると、親としてどう対応すべきか迷ってしまいます。
特に「泣けば解決する」「癇癪を起こせば要求が通る」という悪い癖が一度ついてしまうと、その後のしつけや子育てに大きな影響を与えかねません。
この悪癖は、親の毅然とした態度や一貫した対応によって修正していくことが可能です。
今回は、義家族の行動がきっかけで子どもに悪癖がついてしまった女性の体験談を紹介します。
義父の行動の結果
息子がまだ幼かったころの話です。
義父は、息子の泣き声が嫌なようで、少しでもぐずると「泣かすな!」と、私を叱っていました。
私としては「こんな小さい子に、泣くなと言われても」という気持ちでした。

しかし、義父は子どもの泣き声に耐えかねてか「ほら、お菓子あげるから泣き止んでくれ」と、息子にお菓子を与えてなだめるようになったのです。
私は「泣いたらお菓子がもらえると思うようになるのでやめてください」と、義父に何度もお願いをしましたが、聞く耳を持ってくれませんでした。
次第に私は、息子が「泣けば解決する」と思い込むようになってしまったらどうしようと、不安を抱くようになったのです。
その結果、息子は気に入らないことがあるとすぐにぐずり、癇癪を起こすように。
不安視していたことが実現してしまい、頭を抱えました。
悪い癖がついて…
このようなことが続くのは息子のために良くないと感じた私は、夫に「しばらく義実家へは行かない」と伝えました。
夫も息子の癇癪が悪化していることを理解し、同意してはくれたのですが…。
それでも、一度ついてしまった「泣けばお菓子がもらえる」という悪癖は、なかなか取り去ることができませんでした。
買い物の帰り道、息子が「お菓子買って〜」と駄々をこね始めたのですが「今日は買わないって約束したでしょ」と、冷静に言い聞かせたのです。
すると、息子はスーパーの通路で、人目もはばからず泣きわめいてしまったのです。
この悪癖はその後の子育てにも影響し、私たち夫婦を長く悩ませました。
子どもの教育方針については、親である私たちが責任をもって管理しなければならないと、改めて感じました。
最後に
子どもの「泣けば解決する」という行動の裏には、要求を通したいという強い気持ちと、過去にそれが成功した経験が潜んでいます。
この悪循環を断ち切るには、親が冷静さを保ち、愛情を持って一貫した対応を続けることが何よりも大切です。
この癖を直すことは、子どもが感情をコントロールし、適切な方法で要求を伝える力を身につけるための土台作りになるでしょう。
具体的な行動の提案として、日々の生活で実践できることは以下の通りです。
- 要求が泣き声では通らないことを教えるため、毅然とした態度で別の作業に移るなど、冷静な無視を徹底する
- 泣き止んでから話を聞き、正しいコミュニケーションを促す
- 泣かずに要求を伝えられたり、約束を守れたりした際は、その都度、言葉と行動で大げさなくらい褒めて伸ばす
どうか前向きな気持ちで、この課題に取り組んでみてください。
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに記事化しています
