安らぎの場であるはずの家庭で、日常的に尊厳を傷つけられるような状況に身を置き続けると、知らず知らずのうちに正常な判断力を奪われてしまうものです。
特に、心身が弱っているときに向けられる非情な言葉は深い傷を心に残します。
今回は、何をしても否定してくるモラハラ夫に苦しむ妻が、ある出来事をきっかけに自身の限界を悟った体験談を紹介します。
私を全否定する夫
精一杯作った夕食を「母さんの料理のほうがマシだ」と夫に吐き捨てられる日々。
何をしても否定される毎日に、私の心は少しずつ摩耗していました。
そんなある日、私は高熱を出して寝込んでしまったのです。
喉は焼けつくように痛く、体は鉛のように重い…。
そんな中、帰宅した夫に「ごめんなさい、夕食の支度が…」と謝りました。
ところが、夫から返ってきたのは呪いのような言葉でした。
「お前のせいで俺の人生狂った」と夫は冷酷に言い放ったのです。
絶対に“言ってはいけない一言”まで…

そして翌朝。
「いつまで寝てるんだ!弁当は!?」と怒鳴り散らす夫を見て、朦朧とする意識の中で私は確信したのです。
この人は、私が倒れても自分のことしか考えないのだと。
その瞬間、何かがプツリと切れた私は「もう、だめだ」と感じ「お母さん、私もう頑張れない」と泣きながら母に電話をかけました。
母は「いつでも帰っておいで」と優しく受け止めてくれたのです。
その言葉に救われた私は、夫に何も告げず静かに家を出ました。
最後に
もし今、言葉の暴力に晒され心が悲鳴を上げているなら、自分の感覚を信じることから始めてください。
相手の不機嫌や暴言を「自分が至らないからだ」と解釈する必要はありません。
信頼できる知人や家族など、外の世界に助けを求める準備を少しずつ進めてみてはいかがでしょうか。
公的なシェルターの利用や弁護士への相談など、具体的な支援の選択肢を知るだけでも、心にわずかな光が差すはずです。
あなたの人生は、あなた自身を大切にするためにあるということを、どうか忘れないでください。
作画:ぴこみ
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに記事化しています
