子育ての初期は、慣れないことの連続で心身ともに負担が大きい時期です。
そこに周囲からの言葉や関わり方の負担が重なると、家庭の中でさえ緊張が続いてしまうことがあります。
育児や出産への価値観は世代によって違いがあり、その差が無理解や干渉として表れる場合も…。
悪気があるかどうかにかかわらず、受け取る側の負担が大きい状況は見過ごせません。
今回は、出産や育児に対して義母からの過干渉を受けた女性の体験談を紹介します。
病室にまできて悪態をつく

結婚してからなかなか妊娠できず、やっと授かった大切な命。
出産方法は夫婦で話し合い、無痛分娩にすると決めていました。
義母に報告したときも、最初は喜んでいたのに…。
無痛分娩と伝えた途端、態度が一変しました。
「痛みを経験しないと母親の愛情は育たない」
そう言って、否定的な言葉を何度もぶつけてきたのです。
出産後、病室にやって来た義母は開口一番、こう言いました。
「結局、無痛分娩したのね?」
「最低な母親ね」と言い放たれました。
産後で心も体も弱っている中、そんな言葉を向けられるなんて…。
ショックで、何も言い返すことができませんでした。
首が据わってないのに危険な抱き方

それから義母は、入院中は一度も顔を見せませんでした。
しかし退院の日、自宅に戻ると家の前に立っていたのです。
振り返った瞬間、義母だとわかり、本能的に「嫌だ」と思いました。
そのまま義母は赤ちゃんを抱き上げます。
そして「少し休んできたら?私は先輩なんだから」と言いました。
夫もいるし、私は少しだけ寝室に下がったのですが…。
途中で夫が買い物に出て行く気配がしたのです。
嫌な予感がして、私は慌ててリビングへ向かいました。
扉を開けた瞬間、目に飛び込んできた光景に息を呑みました。
義母が、生後間もない赤ちゃんの首を支えず、無理に縦抱きしようとしていたのです。
「やめてください!」
思わず、声が震えました。
仕事を辞めることを勝手に決めるなんて…

すると義母は、まるで何事もなかったかのように話題を変えました。
「あなた、いつ仕事復帰するの?」
私は育休が終わったら復帰するつもりだと伝えました。
すると義母の表情が一変。
「仕事は辞めたほうがいい。この子のためなんだから」
「今すぐ職場に連絡して、退職しなさい」
あまりに一方的な言葉に、私は言葉を失いました。
どうしてそこまで決めつけられなければならないのか…。
義母の古い価値観を押しつけられることに、もう耐えられませんでした。
豹変する義母

「お義母さんの価値観を押しつけられるのは、もううんざりです!」
私は初めて、はっきりと義母に言い返しました。
これ以上は耐えられないと思ったのです。
すると義母は顔色を変えます。
「あなたと子どものために言ってあげてるのに!」
まさか反論されるとは思っていなかったのか、声を荒げました。
「何よ、その態度は!」
義母の怒りは一気に膨れ上がりました。
でも私も、もう引くつもりはありません。
そのとき、ガチャッとリビングの扉が開いたのです。
救世主、義父の登場

私と義母が振り返ると、義父が夫と一緒に立っていました。
海外赴任中で会えないと思っていた義父が「初孫の顔が見たくてね」と戻ってきたのです。
私に優しく労いの言葉をかけた後、義父は静かに義母を見ました。
「さて…」
「息子夫婦の考えを認められないのなら、孫に会うのはやめなさい」
その一言で、場の空気が一変。
どうやら義父は、これまでのやり取りを見ていたようでした。
「孫が悲しむようなことはやめるんだ」
そう言われた義母は、はっとした表情を浮かべました。
そして小さな声で「今までごめんなさい」と初めて謝ったのです。
これをキッカケに、私たちは家族関係を再スタートさせることにしました。
最後に
大切なのは、相手の考えを変えようとするよりも、関わり方に一定の線を引くことです。
具体的には、触れてほしくない育児の場面をあらかじめ共有し、守られない場合はその場を離れるなどの対応を決めておくと負担が軽減されます。
また、配偶者と認識を揃え、同じ基準で対応することも重要です。
すべてを受け止める必要はなく、安心して過ごせる環境を優先する判断が求められます。
繰り返し起こる場面には、関わる頻度や時間を調整する工夫も有効と考えられます。
作画:菰田ひとみ
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに、個人の特定を避け記事化しています
