冬が旬の野菜は、きのこ、ごぼう、れんこん、白菜、と地味な色の野菜が多く、
夏に比べて食卓に華やかさが出しにくい時期かもしれません。
そんな冬の食卓にぴったりなのが今が旬の「紫芋」です。
名前の通り鮮やかな紫色が特徴ですが、見た目の華やかさだけじゃなく栄養価も優れているので注目すべき食材です。
今日はそんな紫芋の魅力と食卓を彩るレシピをご紹介いたします。

見た目は通常の中身が黄色いさつまいもと違いがありませんが、紫芋はむいてもむいても紫色です。笑
この色は加熱調理をしても変色することなく、また時間が経過しても鮮やかな紫色を保ってくれるので、彩りを出したい料理にぴったりの食材です。
紫芋にはいくつか品種がありますが、通常のさつまいもに比べて甘さが控えめなのが特徴です。
「パープルスイート」という品種はその名の通り、紫芋の中では甘みが強い品種なので、さつまいもと同様にそのまま食べてもOK!
お菓子作りにも自然な甘さで使えますので、私もうちの子も大好きな品種です。

ポリフェノールの一種でブルーベリーや赤ワインに含まれていることで有名な「アントシアニン」。
アントシアニンには、視力の回復や強い抗酸化作用の効果があり、美容や健康系のサプリメントも出ていますね。
元々さつまいもにもアントシアニンが含まれていますが、紫芋の方が豊富に含まれています。
その他、りんごの5倍以上のビタミンCを筆頭に、食物繊維やビタミンE、β-カロテンも豊富に含んでおり、女性が大好きなキーワード「美白・美肌・アンチエイジング」に効果的な食材なんです。
美白作りに必要不可欠なビタミンCですが、熱に弱く調理中に損失しやすい栄養素ですが、さつまいも中のビタミンCはデンプンに守られている状態で存在しているので、加熱調理による損失も少なく済むという嬉しい面もあります。

食物繊維には「水溶性」と「不溶性」があるのをご存知でしたか?
有害物質を排出して腸内を整える効果がありますが、それぞれ体内での働きは違っています。
その両方の食物繊維を持っている食材はあまりないのですが、さつまいもは水溶性食物繊維も不溶性食物繊維も持ち合わせている優れた食材です。
腸内に溜まった老廃物や有害物質を吸着して排出させることにより、便秘解消はもちろん、大腸がんの予防や動脈硬化も防げるので、家族みんなで食べたいですね。

冬の食材を使った献立は、茶系で色味が足りない食卓になりがちですが、紫芋の料理を一品入れるだけでとても華やかになります。
ふかしたり、茹でたり、ミキサーにかけてスープにしてもきれいな色ですよ。
今日は普段の食卓にもおもてなしにも使える「紫芋のヨーグルトサラダ」をご紹介いたします。
■材料 4人分
・紫芋 200g
・ひよこ豆、いんげん豆などお好みの豆類 50g
・玉ねぎ 1/4コ
【A】
・ヨーグルト 大さじ3
・砂糖 小さじ1/2・粒マスタード 小さじ1
・塩こしょう 少々
【作り方】
①紫芋は皮をむき、1㎝角の角切りにし水にさらした後、電子レンジ600wで2’30″加熱する。
②玉ねぎは粗みじん切りにし、塩少々(分量外)を加え塩もみする。
10分ほど置き、水分を絞る。
③Aの材料を良く混ぜ合わせドレッシングを作る。
①と②とAを和えたら完成。
なんと3ステップでできちゃう簡単レシピです。
そのままはもちろん、ベーグルにカリカリに焼いたベーコンと一緒に挟んで食べるのもオススメです。
またこれからの時期、新春のおせち料理に添えても華やかになりますよ。
ヨーグルトやマスタードの酸味が気になる方は、蜂蜜を足すとまろやかになりますのでお試し下さい。